NASAが大真面目にワープ航法宇宙船を研究(^_^)

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うん、夢はあった方がいいね(笑)。
現在のネット社会だって、100年前には想像の世界だったんだし。

CNN.co.jp : これがワープ実現の宇宙船――NASAが画像公開

米航空宇宙局(NASA)は、光速を超えて宇宙空間を移動する「ワープ航法」の性能をもった宇宙船の設計画像を公開した。

ワープ航法を実現する宇宙船の研究は、NASAの先端推進技術研究チームを率いる物理学者のハロルド・ホワイト氏が2010年から取り組んできた。

NASAのワープ宇宙船

NASAのワープ宇宙船

ワープ航法に求められる性能がなにかわからない現時点では、デザインはなんでもありだよ。航空機のデザインでもそうだが、ライト兄弟の時代には高度な空気力学や航空力学なんてなかったから、とりあえず羽を付けてプロペラを付けてという場当たり的なデザインだった。

遠い未来に、ワープ航法が可能になるとしたら、その性能を引き出すのに適したデザインというのは当然あるわけで、おそらく上図のようなデザインではないだろうし、もっと意外性のあるデザインかもしれない。

現時点では、理論的な可能性はあるものの、基本的にSFの話であり、小説やTVドラマ・映画の世界でしかワープ航法は存在しない。

「宇宙ワープ」は一般相対性理論に出てくる抜け穴の法則を利用して宇宙空間を歪曲させ

……という物理法則に耐えうる素材は何で、どういう構造が求められるのか、どのくらいの大きさが必要なのかなど、満たすべき条件はあるはずだ。
それが宇宙船の機能的なデザインになる。

Star Trekのエンタープライズ号のデザインは、それなりにカッコイイが構造的に華奢な気もする。歪曲された空間から受ける力は、とてつもなく巨大かもしれず、それに耐えるには惑星サイズの宇宙船が必要かも……という設定だってありうる。Star Warsのデススターのようにね。

SF映画、SFアニメ、SF小説で、宇宙を舞台とした物語には、さまざまな宇宙船が登場する。光年単位の宇宙を飛行するための航行方法には、いろいろなアイデアがあるが、想像上の宇宙船のデザインも多種多様だ。
そんな各種宇宙船を一覧できるサイトがある。

過去記事の「宇宙船の大きさの比較(必見!)」で取り上げた、「Jeff Russell’s STARSHIP DIMENSIONS」というのがそれだ。このサイトには、実在するロケットからSF上の超巨大宇宙船まで、そのスケールがわかるように比較図として描かれている。
SF好きにはたまらない「夢」が、ここにある。

無人探査機としては、パイオニア10号、ボイジャー1号と2号が、太陽系の外にやっと飛び出した程度だ。人間が乗った宇宙船は、月に行ったのが最長距離。星々までの距離はあまりに遠く、現在の技術では遙か彼方の世界だ。

人類が自滅することなく科学技術を発展させて、ワープ航法を開発できるのは、いつのことやら。

Star Trekの世界は22世紀~24世紀が舞台だったが、あと100~300年で人類が太陽系を飛び出せると考えるのは、かなり楽観的かもしれない。しかし、ワープ航法(あるいは、それに類する航法)を開発できなければ、人類が太陽系外の宇宙に進出することはない。望遠鏡で観測することしかできない太陽系の外の世界を、人間の目で見ることはないとしたら、夢のない未来だ。

現在の宇宙飛行士は、ISS(国際宇宙ステーション)に行くのがせいぜいだが、それは家である地球から一歩外に出た、庭先程度の話。宇宙といいつつも、低高度で地球の周りをぐるぐる回っているだけだ。月に次ぐ目標として火星を目指しているが、計画が順調に進んだとしても2030年頃に実現するかどうか。その頃まで、私が生きているかどうか微妙なところだが、ぜひ火星の地を踏む第一歩を見てみたい。

月面への第一歩のとき、私は小学生だった。眠い目をこすって、TV中継にかじりついていたものだ。あのときの感動と興奮は忘れられない。火星への第一歩も見られたら……というのが、ささやかな夢。

ワープ航法で宇宙を旅する時代に生まれていたら……と、思わずにはいられない。そんな世界を疑似体験させてくれるのが、Star Trekを始めとしたSF物語だ。
理論的にワープ航法が可能であるならば、その技術を手にした知的生命体はどこかにいる。宇宙には、観測できる範囲で7兆個の銀河があると想定され、1つの銀河の中には2000億個あまりの恒星があり、1つの恒星には10個前後の惑星がある。

人類以上の科学技術を持った種族が存在する確率は、ドレイク方程式によれば、天の川銀河で約14個(科学文明の継続期間が100年とした場合)だとされているので、単純計算すると……

14個の文明×7兆個の銀河=98兆個の文明

……という数になる。そのうち、ワープ航法にまで至る文明が、仮に0.001%だとしても、9億8千万の超文明があることになる。
とすれば、星々の中をワープ航法の宇宙船がどれほど飛んでいるか。おそらく、膨大な数だ。
宇宙はあまりに広大すぎるから、それらの超文明と地球が出合う確率は極めて低い。

とまぁ、遠い未来の宇宙時代は夢想するしかないので、自分で書いたりもしている。

これは、太陽系の火星に、地球外文明の遺跡が発見されて、その謎を解き明かす……という話。

こちらは、異なる方法で恒星間宇宙に行こうとする、2組のチームの話。スケールだけはデカイ(笑)。
最近、SFは書いてないが、いろいろとアイデアだけはある。なかなか作品にできないのだけど。

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