日大アメフトの悪質反則問題は、スポーツの問題に留まらず、社会的な問題へと発展した。いろんな人が、いろんなことを言ったり書いたりしているが、これはある意味、日本社会の象徴的な縮図でもある。
国政レベルでは、総理大臣の直接的・間接的な権力の圧力によって、官僚が忖度して利益誘導し、答弁では嘘をつき、文書を破棄して辻褄合わせをする。
アメフトの前監督を総理大臣、前コーチを官僚、と置き換えれば、見事に役回りが符合する。じつは、こういう上下関係というのは、組織の大小を問わず存在している。あの監督が異常なのではなく、日本の社会にあの異常さが内在しているというのが問題だろう。ブラック企業・ブラックバイト問題も、同じ構図だ。
証人喚問をしたところで、証言する人間には、もはや良心は存在しない。宣誓で良心に誓わせたりするが、ありもしない良心に誓ったところで、なんの保証にもならない。
良心が存在しないというより、変質している、といった方がいいかもしれない。
証言者は自分の良心よりも、上司や大臣への忠誠(忠義)を優先した。忠義のためなら、嘘をつくことは正しいと自己肯定する。
良くも悪くも戦国時代のサムライ精神ではあるのだ。
自分が悪くなくても、腹を切って罪を背負うことが美学。武士道というのは、極論すれば、主君のために死ぬことなのだから。
日本は精神論的には、いまだに近代化されないままなのだと思う。
日大アメフト問題に関連した記事で、共感した記事が以下。
日大アメフト選手に学ぶ“不正の後始末” / 日経ビジネスオンライン
SOC。Sense Of Coherence。直訳すると「首尾一貫感覚」。
SOC とは人生であまねく存在する困難や危機に対処し、人生を通じて元気でいられるように作用する「人間のポジティブな心理的機能」。このコラムで何回か書いてきたとおり、SOCは生きる力であり、ストレス対処力だ。
(中略)
SOCは、イスラエルの健康社会学者であるアーロン・アントノフスキー博士が提唱した概念で、信頼性と妥当性が確認され、世界各地で使われている13項目の質問によって、個人のSOCを測定することができる。
ここに出てくる、13項目でSOCチェックができるという、そのチェックシートについては例示されていないんだよね。
この記事を読んだら、それがどんなものか知りたいじゃないか。
そして、自分もチェックしてみたいじゃないか(笑)
ということで、PDFで出回っているチェックシートを、自動計算付きで以下に紹介。
(注)Firefoxでは、正常に動作しません。SafariまたはChromeを推奨。
- 設問の文言については、多少補足した。
- SOCは、ストレスにさらされながらも、健康へのダメージを受けないばかりか、ときにはストレスを成長の糧にさえしてしまう対処能力、健康保持能力を測る尺度として開発されたもの。
- 一般平均は、54~58点あたりにある。
- この点数が高いほど、ストレス対処能力が高いとされている。
- SOCスケールの平均得点は59.0点であった。性別では,男性59.1点,女性58.9点で男女間で有意差はみられない。
【余談】チェックシートの作成について
チェックシートを作るにあたり、Wordpressのプラグイン「Calculated Fields Form」を使用した。
当初は、「Jazzy Forms」で作っていたのだが、古い設計のためか、いまいちカスタマイズがしにくかった。
両方使ってみて、「Calculated Fields Form」の方が、使い勝手はよさそう。
ただし、CSSでのカスタマイズには難儀した。WEB表示されるページのソース内に、HTMLとして出力されないので、変更したい要素のIDやclassがわからないのだ。テンプレート内のCSSファイルを引っ張り出して、変更箇所を探した。
また、Firefox(Ver. 60.0.1)では、「Jazzy Forms」の計算結果が正常に表示されないようだ。これは「Calculated Fields Form」も同様で、「Calculated Fields Form」はフォームそのものが表示されない。
SafariやChromeは問題ない。