昨日、5月30日のテストマッチ、ガーナ戦。
結果は、0−2の惨敗。
壮行試合でもあったこの一戦で、無様な負けっぷり。
ハリル解任派だった評論家諸氏も、この結果を受けて、またまた批判の紙吹雪を飛ばしているようだ。
その最たるものが、杉山氏。
杉山氏も怒り心頭。西野ジャパンはガーナ戦をムダに使ってしまった
マリ戦、ウクライナ戦後に「ハリルホジッチ解任すべし」と述べた原稿で、「後任は誰でもいい。西野さんでも手倉森さんでも可」と記したが、そのひと言をいま、カットしたい気持ちでいっぱいである。
おいおい、西野推しだったのに、撤回するのか?(笑)
ハリル以外なら誰でもいいといっておきながら、負けると手のひら返し。杉山氏に推薦されて監督になった西野氏がかわいそうになる。
せめて杉山氏は、西野氏と心中する覚悟で発言してあげてほしいな。
それとも、あと2回あるテストマッチでも負けてしまったら、また解任しろというのかな?
コロンビア戦の直前に。
この試合の負けは、私としては想定内。
監督が代わったくらいで、チームが劇的に強くなるわけもなく、本田選手を始めとしたベテラン勢を中心にするのなら、ザック時代に戻るだろうことは想像できたし、過去記事にも書いた。
案の定というか、途中から4年前に戻ってしまった。厳密にいうと、ブラジル大会後のアジアでも苦戦していた頃の戦い方だ。
守備がもろく、横パスやバックパスが多く、攻め上がるスピードが遅い「遅攻」で、シュートがことごとく枠に飛ばない……という戦い方だ。
試合冒頭の大迫が駆け上がってシュートしたシーンは、ハリル時代の残像でもあった。しかし、ガーナに1点目を決められてからは、その残像も消えた。
ボールが本田を経由するようになると、だんだんと昔の悪い癖が出てきた。
本田はボールをキープしようとするから、そこで時間がかかり、相手選手たちは守りを固める時間ができる。そして、本田はたびたび中央に切り込んでいく。真ん中を突破しようと挑むが、簡単に阻止され、跳ね返されてしまう。
本田は正面突破するのが美学だとでも思っているのか、とにかく真ん中に入っていきたがる。
これを「真ん中依存症」とでも呼ぼう。
そりゃ、何人もの相手をかわして、ゴールすればカッコイイよ。彼には、そのイメージがあるのかもしれない。だが、それができるのは、メッシやC・ロナウドのような真のストライカーだよ。
本田、君には無理だ。そのことに気がつけ。
この試合での収穫をあげるなら、柴崎と武藤はいい動きをしていたことくらい。
あとはダメダメだったね。
まぁ、1試合だけで評価するのも酷な話ではある。
あと2試合で、どこまで修正できるのか。
……と、23人の確定メンバーが発表された。
■DF
長友佑都/ガラタサライ(トルコ)
槙野智章/浦和レッズ
吉田麻也/サウサンプトン(イングランド)
酒井宏樹/マルセイユ(フランス)
酒井高徳/ハンブルガーSV(ドイツ)
昌子源/鹿島アントラーズ
遠藤航/浦和レッズ
植田直通/鹿島アントラーズ■MF
長谷部誠/フランクフルト(ドイツ)
本田圭佑/パチューカ(メキシコ)
乾貴士/エイバル(スペイン)
香川真司/ドルトムント(ドイツ)
山口蛍/セレッソ大阪
原口元気/フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
宇佐美貴史/フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
柴崎岳/ヘタフェ(スペイン)
大島僚太/川崎フロンターレ■FW
岡崎慎司/レスター(イングランド)
大迫勇也/ブレーメン(ドイツ)
武藤嘉紀/マインツ(ドイツ)
サプライズはなしか。
久保裕也は入れてあげてほしかったな。久保はオリンピックも所属チームの事情で外されていたし、W杯に行く実績は出していたと思う。
期待値の低いチームになってしまったが、それでも奇跡が起きるかもしれない……と、思ってしまうのがファンの心理である。
6月19日は、どんな日になるか?
見届けるとしよう。