「ホイール・オブ・タイム」シーズン3の全8話が終了した。
シーズン2から18か月が経っていたので、前のシリーズの話を、だいぶ忘れていた。登場人物は多いし、話も複雑なので、この世界に戻るのに少々苦労する。
シーズン3で、この世界の歴史や全容が明らかになった。
ええーー、そういうことだったのか?……という驚きの過去もあった。まぁ、それは見てのお楽しみということで。
シーズン1から2にかけては、わりと地味な展開だったが、3ではなかなかエキサイティングな展開になっていた。
若者たちの成長を描くのが背景にあるので、必要な過程ではあるのだろうけど、ここまで来るのに長くかかったなーというのが率直な感想。
5人の若者たちの、それぞれのドラマがあるので、物語は複雑に絡みあっている。それが面白みであると同時に、わかりにくさにもなっている。
シーズン3で、私が一番気に入ったのは、第6話の「夜の闇」で、エイレンが酒場で歌うシーン。
タンチコの丘
20歳の男の物語
大金を持ったタラボンの男
恋を求めて恋に破れ
タンチコの丘をさまよい歩く
1つじゃたりない
3つは多すぎ
2つなら男はひざまずく(Hay)
タンチコの丘よ
タンチコの丘よ(Hay)
試練の丘を乗り越えて
若者は男になる
タンチコの丘よ
タンチコの丘よ(Hay)
このシーンには武者震いした(^^)
世界観を表す、いい歌だ。聴いてて目が潤んでしまったよ。何度も見返した。この回のエンディングも、この歌だった。
ちなみに、「丘」とは女性の胸のことだ。
第8話で、ついに竜王が覚醒するのだが、そこに出てくる砂漠の民は、『デューン』を思わせる。世界観のバックグランドには、西洋と東洋の宗教が融合されているのだが、砂漠はキリスト教的世界観の根底にあるものだ。ゆえに「水」が重要な意味を持つ。
ということで、シーズン3は幕を閉じたが、物語は終わっていない。
まだ終わったばかりで、シーズン4への更新は表明されていない。次に続く終わり方なので、シーズン4は絶対にやって欲しい。
とはいえ、また2年近く待たされるのかと思うと、気が重いのだが……。