前にも似たような話題を取り上げたが……。
股下85センチという女性モデルなのだが、写真を見た限り、ちょっと盛ってるかなと思った。たぶん、股下の測り方が違っているように思う。
「股下85センチ」で話題の19歳・藤川らるむ、見えそうなギリギリ超ミニの脚長っぷり騒然…「めちゃくちゃ可愛い」 : スポーツ報知
藤川は身長168センチ、股下85センチの抜群スタイルを武器に人気急上昇中。2日には「GINZA」とつづり、白いツイードのジャケットに、同素材のミニ丈スカートのコーデを掲載。ファンから「キレカワなお姉さんですね 魅力的な目にガン見してしまいます」「目立つやろ 完璧なスタイル」「めちゃくちゃ可愛いです」などの声が寄せられた。
「股下」というのは、文字通り足と胴体の接合部である股から下のことだ。
股下比率というのがあり、
(股下÷身長)✕100=股下比率
この計算式で求められる。
日本人の場合、股下比率の平均は、男性が45%、女性が44%となっている。欧米人は若干高くて、46〜47%、長さにして同身長で3〜5cmほど長い。また、平均身長も高くなる傾向がある。
足が長いといわれる欧米人でも、股下比率は50%に満たない。
ところが彼女の股下比率は、なんと50.6%になっている。
これはちょっとあり得ないかな。
欧米人並みのスタイルだとしたら、股下が85cmになるには、身長が少なくとも180cm以上は必要になる。
股下比率の比較図を、3Dモデルで作ってみた。身長は168cmに設定した。撮影レンズは60mm相当で、カメラの位置は人物のヘソの高さにしてある。
左が日本人女性の平均的股下比率で、右が股下比率50%の場合。
ごらんのように、股下比率50%は、スタイルとしてバランスが少々いびつになる。上半身には各種内臓が収められているわけだが、そのスペースが狭くなり、窮屈になってしまう。これでは先天的疾患を抱えることが危惧される。
藤川らるむさんのインスタを拝見したが、足が長めなのは事実だが、股下比率50%には見えないよ。ほかの女性と一緒に撮影しているのがあったが、隣の女性と顕著は差はなさそうだった。
以前の例の場合も、股下ではなく腰下のサイズを「股下」と表記していた。足の長さということでは、腰の骨の出っ張り(腸骨稜)から下が見た目の足の始まりなので、そこを起点とすれば身長168cmの半分に相当する85cmという表現はできる。
また、彼女は立ち姿のときには、ソールの厚い靴やヒールのある靴を履いているので、その分だけ股下は長く見える。
さらに焦点距離の短いレンズ(フルサイズカメラの50mm以下)だと、レンズの歪みで遠近感が誇張されるので、ローアングルで撮影すると足が長く見える。それと呼応して、足先(靴を履いている部分)が大きく見えているのは、レンズの歪みのためだ。
じつは、私は足が長くて、股下は85cmある(^_^)。身長は182cmなので、股下比率は46.7%だ。欧米人サイズではあるが、日本人の平均より1.7%の差でしかない。それでも足が長く見えるから不思議なものだ。
彼女の身長168cmで平均より6%も股下比率が長いというのは、ちょっと信じられないね。