北朝鮮の水中発射ミサイルは合成?

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北朝鮮がミサイルの水中発射に成功したというニュース。
動画ではなく、静止画だけの公開だったが、それが合成ではないかと疑われているようだ。

CNN.co.jp : 北朝鮮、弾道ミサイルの水中発射実験に「成功」

平壌(CNN) 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は9日、同国が弾道ミサイルの水中発射実験に成功したと報じた。

KCNAによれば、実験は金正恩(キムジョンウン)第1書記自らが監督した。ミサイルは北朝鮮本土から遠く離れた海中の潜水艦から発射されたという。

▼サイトのスクリーンキャプチャ

先に公表された、自称水中発射ミサイル

先に公表された、自称水中発射ミサイル

画像を見ると、たしかに不自然。
水中発射なのに、水煙が上がっていないように見える。

参考までに、アメリカ軍の潜水艦からのミサイル発射シーンの動画。

▼TRIDENT D5 lunched by USS ALABAMA -トライデントを発射する米潜水艦

▼発射シーンのキャプチャ

TRIDENT D5 lunched by USS ALABAMA -トライデントを発射する米潜水艦

TRIDENT D5 lunched by USS ALABAMA -トライデントを発射する米潜水艦



▼The Largest Submarine in The U.S. Navy

▼発射シーンのキャプチャ

The Largest Submarine in The U.S. Navy ミサイル発射シーン

The Largest Submarine in The U.S. Navy ミサイル発射シーン



▼Trident Missile Launch

▼発射シーンのキャプチャ

Trident Missile Launch

Trident Missile Launch



潜水艦からの水中発射のときは、水面に出るまでガス圧で垂直に上がり(コールド・ローンチ方式)、そこからメインロケットに点火して上昇、方向転換する。そのため、水上に出た直後は、噴煙と水煙が周囲に広がる。ただし、北朝鮮がコールド・ローンチ方式を実現している可能性は低いが……。

北朝鮮のミサイルの煙は、周囲への広がりがなく、かなり不自然。1枚目の写真は、地上発射の土煙みたいだよね。

2枚目の、金正恩が指差している写真を元に、いろいろとチェックしてみると……

ミサイルを指差す写真

ミサイルを指差す写真



注意してみると、そもそも人物と船上の写真が合成っぽい。影の向きが違う。つまり、人物+船上から海上の写真+ミサイル……という、3重の合成ではないかと思われる。

図中にいろいろと書き加えているが、視線と指差している方向が、ミサイルを見ていないようだ。カメラマンの視点は、金正恩とほぼ同じくらい(身長が同じくらい)だと思われるので、視線や指差しの仰角がミサイルには向いていないと思う。

また、海面には謎の写り込みがあり、その上にはなにか別のものがあったことが想像できる。別の艦船かもしれない。

この北朝鮮のミサイル「KN-11」は、ロシアの「R-27」をベースにしているとのことなので、サイズもほぼ同等だろう。
とすると、ミサイルのサイズが、9.65m。
サンプル写真では、11.6mmに写っていて、金正恩の身長は175cmと公表されている(ちょっと水増しっぽいが)。
写真に写っているミサイルの大きさから推定すると、視角が約0.563度。
これで概算してみると、ミサイルまでの距離は、約952mになる。
※計算は概算だが、それほど大きく外れてないと思う(^^;)

ちなみに、この船の手摺りは、人物が上甲板に立っているとすると腰の位置より低く、約1mくらいしかないようだ。たぶん、人物の位置が高すぎるのだと思う(^^)。

海面がわりと近くに見えるので、それほど大きな船ではなさそう。海面からの視点の高さを、推定3メートルとすると、水平線まで約6.2km。
▼写真のミサイルまでの距離を、推定してみる。

身長を元に距離を推測

身長を元に距離を推測



図はillustrator CC 2014の遠近グリッドツールを使い、175(1.75m)を基本として、パースをつけるとどうなるかを図示している。
これだと、ミサイルの海面の噴煙まで、約30mくらいだと思われる。かなり近い。
ミサイルのサイズがR-27と同じ9.65mであれば、30mしか離れていないとなると、もっと巨大に見えないといけない。

このシーンを、3Dモデルで模式図としてシミュレーションしてみた。
▼3D模式図

3D模式図

3D模式図

▼3D模式図(視線方向)

3D模式図(視線方向)

3D模式図(視線方向)



おおざっぱではあるが、パース、角度、画角が近くなるようにした。レンズ焦点距離は歪み具合や手摺りのパースの付き方から、40mm前後だと思われる。

ミサイルの円柱サイズはR-27の実サイズ(3D仮想空間上)で、それが写真と同じくらいに見えるくらいまで距離を離してある。噴煙は、ミサイルの傾きの延長線の海面に円錐を配置している。

視線方向の模式図は、アングルを変え、人物の後ろから、視線方向を見るとどう見えているかの想像図となっている。
誤差はあるだろうけど、視線方向にミサイルはなさそうである。

とまぁ、ざっとではあるが、この写真は合成の可能性が高いように思う。
検証というより、面白ネタなので、あしからず(^^)。

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