筋骨格ヒューマノイド「腱悟郎」に“攻殻”の未来が見える

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モーターを使わない筋骨格ヒューマノイドを開発しているというニュース。
まだまだ研究段階だが、この技術の未来は「攻殻機動隊」の「擬体」に通じているように思う。

人間の骨格と筋肉を再現したヒューマノイド。見た目のインパクトはあるが・・

東京大学大学院情報理工学系研究科の浅野悠紀助教と稲葉雅幸教授らは、筋骨格ヒューマノイド「腱悟郎=写真」を開発した。106本の筋肉ユニットで114の関節自由度を実現した。身長は165センチメートルで体重56キログラム。人間の主要な骨格筋はすべて再現した。自ら動くダミー人形や運動機能障害の評価などにつながる。

人間の骨格や筋肉配置を再現し、柔軟に動くヒューマノイドを開発した。一つの関節を複数の筋肉で動かすなど、一般的なモーターギア駆動ロボットの制御法が使えない。だが減速機を省けるため、軽量化や人体に近い構造を再現できる。体重は自由度あたり約3分の1に抑えられた。

リンク元の画像は、撮り方が素人なので、なんだが不細工なヒューマノイドに見える(^_^)b
もったいない。
せっかく面白い研究、可能性のある研究なのに、発表の仕方に工夫がほしい。
イメージというのは大事だからね。
ニュースリリースとして発表するときには、ちゃんとした撮影をしようよ。

元画像はカメラの視点が高く、見下ろすようなアングルで撮っているため、短足寸胴に見えてしまう。レンズ焦点距離も短く、遠近感が誇張されている。
というわけで、元画像をちょちょっと補正して、カメラによる歪みをできるだけ補正してみた。
また、背景がゴチャゴチャしているので、わかる範囲内で背景を消去して、別の背景を合成した。

▼補正後の筋骨格ヒューマノイド「腱悟郎」

補正後の筋骨格ヒューマノイド「腱悟郎」

補正後の筋骨格ヒューマノイド「腱悟郎」

どうだろう?
だいぶ見栄えがよくなったと思う(^_^)

それと、「顔」のデザインは、もっと考えよう。
人の目線は「顔」に敏感に反応するため、「顔」の印象が全体の印象を左右してしまう。
下手に「表情」をつけてしまうと、間抜けな顔になるので、顔をつけるのならそこはよーく考えないと。メカとしての技術的な部分と、人型ロボットとしてのデザイン的な部分は、両立するのが望ましい。

人型ロボットとして、駆動部分をモーターや油圧駆動を使うよりも、人工筋肉を使う方が、より人に近いロボットになるのは確か。
人工筋肉の技術が実用レベルになれば、義手や義足にも応用できる。
それは、攻殻での擬体にも通じる。
人間の神経系と人工筋肉をつないで、いかにコントロールするかという難題があるにしても、可能性は感じる。

何世代かあとの「腱悟郎」が、自律歩行できるようになると、ますます面白くなりそう。
そのときまでに、「顔」は考えてね(^_^)

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