エイリアンはどこにいるか?

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エイリアンはどこにいるか?

地球外知的生命体……俗に言う宇宙人あるいは異星人(エイリアン)は、どこにいるか?
その手かがりを探す研究は行われているが、決定的なものは見つかっていない。

おそらく、生命そのものは宇宙のいたるところに存在しているだろう。ここでいう生命とは、能動的に活動し、自己増殖できる有機物の体を持つもの……とする。
今はまだ未発見だが、火星にも、木星の衛星エウロパにも、土星の衛星タイタンにも、微生物は存在しているかもしれない。

特に火星は、地下にバクテリアが生存している可能性が高い。地球の地下が、バクテリアの宝庫であることを考えれば、干上がってしまった火星でも、地下であればバクテリアは生きられる。

微生物レベルであれば、少々過酷な環境であっても存在できるだろうが、人間のような知的生命体となると条件は厳しくなる。
ゆえに、異星人の存在できる惑星は限られる。

なぜ我々はエイリアンと遭遇していないのか?……という科学的な研究についての記事。

エイリアンは「最近」来ていないだけかも…新研究で指摘 | BUSINESS INSIDER JAPAN

この研究は、「フェルミのパラドックス」という名で知られる疑問に対する、新たな回答と言える。このパラドックスは、地球外文明の存在の可能性が高いと考えられるのにもかかわらず、そのような文明との接触の証拠が存在しないように見えるという矛盾を指す。

(中略)

天の川銀河に属する恒星(と、その周囲を回る惑星と衛星)は、銀河の真ん中を回転軸として、それぞれ異なる軌道と速度で周回している。そのため、時にはある恒星系が、別の恒星系のそばを行き過ぎることがあると、キャロル=ネレンバックは指摘する。そのため、地球外生命体は、探査目標が自分たちに近づくタイミングを待っている可能性があるという。

(中略)

とはいえ、「地球外文明が銀河系内に伝播する速度」をモデリングする上での問題として、我々の手元にあるデータは1つだけ、すなわち人類のものしかない、という点が挙げられる。すべての推定は、人類の行動に準拠しているのだ。

しかし、こうした制約の下でも、今回の研究は、天の川銀河が、人類がまだ知らない、生命体の住む恒星系で満ちている可能性があることを明らかにした。地球外生命体が用いる恒星間航行の速度および頻度について、かなり悲観的な推計を用いても、この可能性には現実味があるという。

別の恒星系が、近くに来るまで待つ……とかいうのは、かなり無理な説だな(^_^)b
それには数万年〜数千万年もかかるわけで、そんなに気長に待つエイリアンというのは想像できない。
というか、そんなに文明が持続するだろうか?
地球ですら、今後数万年にわたって人類文明が続くかどうかも怪しいのに。

エイリアンがいそうな恒星系が近くに来たからといって、数光年〜数十光年は離れているわけで、光年単位の距離を飛ぶ宇宙船の技術はどうする?
光速に近いスピードが出せるような宇宙船でもない限り、往来することは不可能。

我々の太陽系は、銀河系の辺境にある。つまり、田舎者だ(^_^)
銀河系の中心部あたりでは、0.5光年〜1光年くらいの距離で恒星が密集しているから、距離的には近い。ただし、年老いた恒星が多いので、異星人がいたとしても滅んでいるかもしれない。

結局のところ、光年単位の距離をいかに克服するか?……ということにつきる。
これは人類に課せられた課題でもある。

スタートレックの世界のように、ワープ航法を獲得しないと、人類は太陽系から出て行くことはできず、異星人と出会うこともない。

逆に異星人はなぜ来ないのか?……ということを考えると、ワープ航法は不可能なのか、可能だとしても地球は訪問対象ではないのかもしれない。スタートレックでは、ファーストコンタクトの条件が、ワープ航法の獲得になっているからね。一定の条件を満たさないと、高度な科学技術を持つ異星人はコンタクトしてこないのかも。

UFOは宇宙人説を唱える人たちは、すでに宇宙人は来ていると信じている(^_^)
その可能性を否定はしないが、コソコソしている理由が不明だ。簡単にカメラに撮られてしまったり、目撃されたりと、高度な知性とテクノロジーがあるにしては、セキュリティがザル。こっそり来訪するのなら、もっとやりようはあるだろうに。やってることが幼稚なんだよね。

ファーストコンタクトがあるとしたら、SFテレビシリーズの「」やSF映画の「インディペンデンス・デイ」のように、ドーーンと巨大宇宙船で都市の上空に来て欲しいよ。
インパクトがあるし説得力もある。日本における黒船来航みたいなものだ。

恒星間航行を獲得している異星人がいるとしたら、通信手段も超光速通信を可能にしているはず。そうじゃないと、普通の電波では時間がかかりすぎる。
超光速通信はFTL(Faster Than Light)と略されるが、最近注目されている量子テレポーテーションもそのひとつ。FTLの銀河ネットワークがあったとしても、地球の文明にはアクセスすることができない。チャンネルに接続する術がないのだ。

SETIで異星人の発する電波を捉えようとしても、異星人がFTL通信を使っていれば電波など使う必要がない。恒星間に広がる文明にとっては、電波通信はローテクなのだから。

銀河文明が存在するとしたら、地球は文明レベルの低い未開の種族だ。
仲間に入れてもらうには、もっと賢く、もっと進歩しないといけない。
それにはあと何世紀、何千年かかるだろうか?

カール・セーガンによるカルダシェフ・スケールの再定義によれば、現在の地球はⅠ型文明の初期。少なくともⅡ型文明(太陽が発散しているエネルギーを全て使える段階)に到達しないと、恒星間宇宙には進出できない。

人類はどこまで行けるだろうか?
それは……SFの世界だ。

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