ロボットPCR検査1日最大12万件…しかし…

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PCR検査をロボット化して、検査数が飛躍的に増やせる技術と製品を、川崎重工業が発表した。
はたして、これがどれだけ普及するか?
そこが問題だ。

川崎重工、PCR検査1日最大12万件 ロボット活用(日本経済新聞 電子版)

川崎重工業はロボットを使った新型コロナウイルスのPCR検査サービスを始める。1基あたり1日2500件さばける検査システムを開発した。2022年3月までに繁華街や空港などで最大50基程度の稼働を見込む。フル稼働時の1日の処理能力は12万件を超え、足元の全国のPCR検査実施数を上回る。国内での検査の大幅な底上げにつながる。

日本には、こうした技術や製品を作る高い能力があるのは心強い。
ところが、これが現場にあまり投入されないという現実がある。

関連して、すでに導入している大学の記事。

藤田医科大学で国内初の当社製ロボットによる自動PCR検査サービス事業を開始 | プレスリリース | 川崎重工業株式会社

川崎重工は、藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1番地98:学長 才藤栄一)の構内に、国内初の当社製ロボットによる自動PCR検査システム(以下、本システム)の設置を完了し、藤田医科大学との連携により、「川崎重工業株式会社 藤田医科大学内PCR検査センター」としてPCR検査サービス事業(以下、本サービス)を開始します。

自動PCR検査システム全景

自動PCR検査システム全景

自動PCR検査システムのシステム内部

自動PCR検査システムのシステム内部

PCR検査の自動化製品は、以前から日本のメーカーが開発・販売しているのだが、なぜか国内での導入事例は少ない。
逆に、海外では普及していて、欧米の検査数の多さはそのお陰でもある。
参照→ エリート インジーニアス

テレビのニュース映像に出でくるPCR検査シーンは、人が手作業で検体を扱っているものばかり。そりゃ、手間も時間もかかるし、検査数が増えないのは道理だ。

噂では、背景には医療業界の利権が絡んでいるらしい。新しい技術と製品が出てきても、既得権益を持つメーカーや決定権を持つ医療ヒエラルキーの上層部が、導入を阻んでいるとかいないとか。
多くの業界に蔓延っている村社会なんだね。

こういうことこそ、都知事がリーダーシップを発揮して、ロボットPCR検査機をすぐに導入するとかの決断をすれば、都知事の株も上がるだろうに。
この機械であれば、都庁の玄関に置くことだってできる。衛生的なことを考慮して間仕切りは必要だが、コンテナ式の部屋を置くだけで足りる気がする。そういうのを都内各所に配置すれば、かなり有効なはず。

できることはあるのに、それをやらないのが、現状の感染対策だ。
国民に自粛を要請するばかりではなく、国や自治体として積極的に動けることはもっとやった方がいい。

自衛隊を使って、大規模集団接種会場を設置するとのニュースも流れていた。

一日1万人“接種”へ 東京に大規模会場5月24日にも|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

 政府は新型コロナウイルスのワクチン接種を加速するための東京の大規模な接種会場について、来月24日にも開設すると発表しました。

加藤官房長官:「自衛隊の医官や看護官などを活用した大規模接種センターを東京都に設置することとし、開設目標5月24日とし、3カ月間にわたり運営することとしております」

加藤官房長官は首都圏の1都3県のワクチン接種を国として後押しすると述べ、東京・大手町にある政府の庁舎を会場にすることを明らかにしました。

大阪にも同様の施設を設置する方向で調整しているということです。

政府関係者によりますと、一日あたり1万人に接種できる態勢を整える方針で、使用するワクチンは来月に承認される見込みのモデルナ製となる予定です。

それができるなら、もっと早くからそうしろよといいたい。
ワクチンの承認も時間がかかりすぎだし、1月にこの取り組みを始めて、東京・大阪・福岡・名古屋などの大都市圏でやっていれば、ワクチン摂取者数は360〜400万人くらいになっていたはず。加えて、地方の各自治体でも接種を進められるから、500万人くらいは達成できた。人口に対する摂取率は、それでも4〜5%程度にしかならない。つまり、ぜんぜん足りないんだ。

オリンピックをなにがなんでも開催したいのなら、国民のワクチン摂取率が50%を超えていれば、諸外国に対する安心材料にもなる。
そこまで先を読むのが、政治家の仕事だと思うけどね。

とはいえ、後悔先に立たずで、いまさら手遅れ。
問題は、自衛隊に丸投げして、果たして5月24日から実施が可能なのかどうかだ。
自衛隊は便利屋で使われているが……

平成21年3月末現在、医官定数は陸上自衛隊で779名、海上自衛隊で225名、航空自衛隊で172名である。

自衛隊の看護師は「特別職国家公務員」という防衛省の職員であり、現時点で1,000人ほどいるといわれています。

……と、頼みの綱の自衛隊でも、この任に当たれる人数は少ない。
この人数で、対処できるのか? という疑問もある。

ともあれ、5月中に1万人接種態勢が稼働するかどうかが見もの。

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