SDGsは儲けのため?

LINEで送る
Pocket

Clean, comfortable and bright future landscape

Clean, comfortable and bright future landscape

無料ピザ問題とSDGs」に関連した話題。

 前記の記事でも書いたが、「SDGsは胡散臭い」というのが、以下の記事でも書かれている。
 結局は金儲けになるかどうかなんだね。

テレビ局が一斉に発信していた「SDGs」、最近見かけなくなった理由|NEWSポストセブン – Part 2

「もちろん、SDGsの理念自体は素晴らしいものですが、なぜ各マスコミが力を入れて取り上げた……というより『力を入れられたか』というと、PRのための金が出ていたからです。ジリ貧と言われるテレビ局では、すぐに収益となるものでないと、新規企画に金が出ることは滅多にありません。でも、SDGsは世界的な流れで政府も音頭を取っている一大事業。広告代理店やスポンサーが一斉に右向け右でやるから金も動く。SDGsネタをやれば、(業界的な)金の流れが生まれたんです」

(中略)

 その結果、広告代理店だけでなくPR会社や、ありとあらゆる代理店がSDGs関連の企画を提げ、売り込みをかけていた。その結果として、数年前からテレビで組まれる特集などで一気に「SDGs」色が強まったのは、読者もご存知の通りだろう。

 ところが、視聴者のウケは悪かった。つまらないというより、所詮は綺麗事だと見抜かれていたのではないかと、岡田さんは自嘲気味に話す。

(中略)

 SDGsの理念が重要だという事実は変わらないし、先進国と呼ばれる国々が、これまで通りの方法をとっていれば、人間は本当に滅んでしまうかもしれない。そんな不安は誰もが感じているはずだ。ただ、せっかくの理念も金儲けの口実に使われ、一部既得権益者の生き残りや逃げ切りのためだけに利用され始めたのだとしたら、市民が一斉に興味を無くすのも無理はない。そもそも「私たちの働き方が持続可能ではない」

 私は「10年後には死語になっているかも」とも書いたが、もっと早くに死語になりそうな感じ。
 「持続可能な……」といいながら、このSDGsのキャンペーンそのものに持続性がない。現在の社会システムを、大転換しないとSDGsの理想は実現できない。その大転換には痛みがともなうが、富裕層の痛みは少なく、中流から貧困層の痛みが多くなるようでは、格差が広がるだけになってしまう。

 日本は選挙戦のまっただ中だが、SDGsを前面に掲げている立候補者はほぼ皆無だ。SDGsに積極的だった共産党でさえ、公約の中に含めてはいるが、スローガンでは……

値上げラッシュから生活をどうまもる?
軍事費2倍、敵基地攻撃、9条改憲…、戦争準備まっしぐらでいいの?
この夏の参院選は、これからの日本、一人ひとりの人生を左右します。
戦争させない。くらしに希望を。 あなたも日本共産党に投票を。

 ……と、物価高と軍事問題を筆頭にあげている。
 SDGsでは票に結びつかないし、訴求力に乏しいからだろう。というか、共産党に票を入れても、政権を取れない政党に日本を変える力はない。公約は実現できない絵に描いた餅だ。

 経済的なメリットや政治的メリットがなければ、SDGsなんてだれもやらないだろう。未来の世代のためといいつつ、現役世代の我々が痛い思いをするのは受け入れがたい。自分が死んだあとのことなんて、知ったこっちゃない……というのが、本音だと思う。

 以下の記事に、SDGsの矛盾が指摘されている。

「SDGsの大嘘」にほとんどの一般人が騙されるワケ | 環境 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

世はまさにSDGsブーム。「よりよい未来をつくるために」と掲げられ、政府やマスコミも手放しで礼賛する17の達成目標はどれもご立派なものばかりだが、その一つひとつを科学的に検証していくと、欺瞞と矛盾に満ちた「大嘘」であることがわかる。「人々の『いいことをしたい』という善意につけ込んで、騙(だま)しているという意味では、かなり悪質だ」と生物学者・池田清彦さんは指摘する。

 まったくそのとおりで、この主張に同意する。
 人口が100人くらいの小さな村であれば可能かもしれないが、数千人になったら破綻し始めるようなこと。地球規模の人口77億人では不可能だと断言できる。

 結局のところ、社会システムは古代エジプト王朝の時代から進歩してないんだ。
 権力者がいて民衆を支配する構図。
 民主主義がちょっとした発明ではあったが、権力者の選び方が変わっただけで、基本的な構図は変わっていない。血統で継がれる古代の王様が、選挙で選ばれた大統領や首相になった。権力者は権力を行使して、私腹を肥やし自分に都合のいい社会状況を作る。
 大きな集団としての国だけでなく、自治体、町や村、会社、ママ友グループに至るまで、ある集団の中に権力者と非権力者の構図がフラクタルに形成されている。
 その階級社会が、富めるものと貧しいものの格差を生み、相容れないものを排除する差別や偏見を生み、立場の違う者同士での争いを生む。
 それが人間の社会だといえる。

 SDGsの理想は、現状の社会システムを破壊して作り直さないと実現は不可能だろう。
 5千年かけてもできなかった社会システムの再構築を、数年でできるとは思えない。科学技術は進歩したが、人間そのものは進歩していない。

 ひとついえることは、SDGsを掲げる企業や政治家は、信用するな……ということだね。矛盾や偽善だらけのSDGsを、伝家の宝刀のごとく振りかざす輩は、信用するに値しない。

(Visited 28 times, 1 visits today)