著作権料の多重取り?

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 ダビング10の開始が、著作権者とメーカー側との折り合いがつかず、開始のめどが立っていない。
 どちらの言い分もわかるのだが、ーの意向というのはまったく反映されていないようだ。
 その関連記事。

「ダビング5でもタイムシフトでも製作者への還元は必要」

 テレビなどで放送される映画について同協会は、「タイムシフト目的での録画など、一定限度でコピーされることが避けられない」とする一方、「そのコピーが映画製作者に何らのフィードバックの無いまま行なわれることは正当ではない」とする。

 タイムシフトでも金を取るのか?
 著作権者の気持ちもわからないではないが、少々強欲すぎないだろうか?

タビング10

タビング10

 地上波の無料放送なら、放映権料を高くすればいいのではないか?
 有料放送の場合には、視聴料とタイムシフトでの料金と、二重に課金されることになる。複数回タイムシフトで見れば、その回数分だけ課金なのか?
 それを考えると、Blu-rayとしてを買っても、それを見るたびに課金されることと同等のような気がする。
 どうも腑に落ちない。

 著作権料というビジネスモデルそのものが、すでに時代に合わなくなっているのだろう。
 アプリケーションはオープンソースの時代で、基本的には無料だがを上げるためのビジネスモデルは別にある。

 古くからの著作権料は、1次販売物から収益を上げるものだった。
 書籍がその典型で、新刊は著作者の収益となるが、古本として古本屋に並ぶと著作者へのはない。これは現行のやDVDでも同様だ。
 それが現在では、デジタルで劣化のない複製ができるようになり、コピーでもオリジナルと遜色のないものが出回るようになった。

Panasonic HDD搭載ハイビジョンDVDレコーダー DMR-XP12(2008年)

Panasonic HDD搭載ハイビジョンDVDレコーダー DMR-XP12(2008年)

 かつてのビデオテープの時代は、アナログのために劣化が著しく、オリジナルの価値の方が高かった。そのため私的なコピーは容認され、大きな問題になることはなかった。
 技術の進歩が、著作権のあり方を問うことになったのだ。

 ある意味、著作権ビジネスは、際限なく利益を上げられる、ネズミ講に似ている。
 1次販売物、2次販売物、そのコピー、その孫コピー、その曾孫コピー……と、コピーできるだけ収益を上げよう……というのが、著作権者の求めているものだろう。
 普通の物では、こういうビジネスモデルは成立しない。

 たとえば、農産物。
 お米を生産した人が、まず農協に納めて収益を上げる。続いて農協が米の小売店に売ると、その売上げの一部が生産者にも還元される。米を買った料理店の人が、チャーハンとして客に提供すると、そのチャーハンの代金から生産者に還元される。残った残飯を、ゴミ収集業者が回収して堆肥を作り、それを用に売ると、米の生産者に還元される。園芸に使われた堆肥からトマトが実って、それを市場に出すと、米の生産者にも還元される……。
 ……と、そんなことにはならない。

 しかし、著作権料はそういう無限の連鎖が可能でもある。米と違って、形が変わらないにしても、著作者(生産者)が介在せずに、市場を流れていく過程で課金しようということでは似ている。

 著作権料を受け取れる人たちは、まだ恵まれている。
 アニメの制作現場の末端で働くアニメーターには、そんな恩恵はない。最低賃金の保証もない安い給料で、過酷な労働をするだけなのだ。
 書籍などのをする人間にも、著作権料の恩恵はない。本がどんなにベストセラーになっても、デザイナーには無縁だ。その本が売れるための一端を担っているにも関わらず、蚊帳の外なのだ。
 儲かるのは、著作権料のを有する著作者と会社だけだ。

 著作権料ビジネスは、特権ビジネスでもあると思う。
 そういう立場になりたいものだ(^_^)。

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