私的録画補償金管理協会(SARVH)、ひっそりと解散していた

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 テレビの録画レコーダーに録画補償金を課金していた「私的録画補償金管理協会(SARVH)」が解散していたようだ。
 知らなかった……というか、ほとんど話題にもならなかったね。

録画補償金管理のSARVH、解散でサイトも終了 東芝との訴訟で敗訴、制度が機能停止 – ITmedia ニュース

 私的録画補償金を管理する私的録画補償金管理協会(SARVH)が6月30日でWEBサイトを終了する。デジタル放送専用レコーダーの補償金徴収をめぐる東芝との訴訟で敗訴が確定したことを受け、録画補償金制度が事実上機能しない状況になり、今年3月末に解散していた。

SARVHのWebサイト

SARVHのWebサイト

 録画補償金はアナログ時代の残滓ではあったが、自ら東芝にケンカを売って敗れ、墓穴を掘ってしまった感じだ。
 判決の経緯は、以下のようになっていた。

録画補償金訴訟、東芝勝訴が確定 最高裁がSARVHの上告棄却 – ITmedia ニュース

 東芝はデジタル放送専用レコーダーについて、デジタル放送に「ダビング10」が採用されたことから「課金対象になるかどうか明確になっておらず、消費者から補償金を徴収できない」として補償金額を上乗せせずに販売。これに対し、SARVHは東芝が販売したデジタル専用レコーダー分の私的録画補償金が未払いだとして2009年11月に提訴。1億4700万円の支払いを東芝に求めた。

 一審の東京地裁は、デジタル専用レコーダーも補償金支払いの対象になるとした一方で、補償金の支払いはメーカー側の「協力」であり、強制力はないとしてSARVHの訴えを退け、東芝が勝訴した。

 二審の知財高裁は「デジタル専用レコーダーは録画補償金の対象外」との判断を示し、SARVHの控訴を棄却していた。

 ようするに、コピー制限の「ダビング10」を導入したから、録画補償金は必要ない、となったわけで、自分で自分の首を絞めてしまったというオチ。
 「ダビング10」を導入しないで、コピーフリーにしておけば、録画補償金も存続できたのだろう。コピー制限をかけて、なおかつ録画補償金も取ろうという欲が裏目に出たんだね。

 ダビング10は、煩わしいといえば煩わしいのだが、たいていのTV番組はタイムシフト視聴のために録画しているので、見たら消すからほとんど意味がない。番組コレクターの人は不自由するだろうけど、そういう人は極めて少数派。
 著作権の権利問題は重要なんだけど、テレビはCMを流して無料……というビジネスモデルから脱却して、見たい人だけがお金を払って見る有料放送にした方がいいんじゃないのかね?
 スクランブルをかければいいのだし、無料の垂れ流し番組を作るより、お金を払ってでも見てもらえる番組を作る方が健全だと思う。そうすれば、視聴率に一喜一憂することもないだろう。
 NHKもスクランブルかければ、見たい人から確実に視聴料は回収できるよ(^_^)

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