NHKはぶっ壊せるか?

LINEで送る
Pocket

NHKをぶっ壊す“を公約に掲げる「NHKから国民を守る党」が、地方選挙で躍進したという。
NHKの問題については過去記事にも書いてきたが、政治的な活動として影響力を持てるかどうかは注目したいところ。

しかし、NHKが現状の受信料制度を維持したいのには、裏でいろいろと思惑が働いているかららしい。
そこには腹黒い事情が垣間見える。

「ここまで大きくなるとは思わなかった。ぶっ壊した後は危険なので党を潰す」NHKから国民を守る党・立花孝志代表 | AbemaTIMES

 また、今回の選挙について「我々は”ワンイシュー”なので、政党名で公約が分かる。だから候補者の名前を覚えて頂かなくてもいいし、投票所でもすぐわかる。1年半前から東京の選挙では葛飾、町田、立川、西東京と、全て当選してきている。インターネット選挙が始まった6年前から主張しつづけてきているが、スクランブル放送に切り替えればいいではないか、という凄くシンプルな考えが浸透してきて、この結果になったと思う。やはりNHKが嫌いだとか、見てないし受信料も払いたくない人が多く、それが政治の問題であることにも気付いて頂けたのではないか。自分に都合の悪い報道をされたくない政治家たちがNHKと癒着しているからではないかと多くの国民が思っていらっしゃるというのがこの結果だと思う」と分析。「”NHKをぶっ壊す”のポーズはインスタ映えする。子どもたちもやってくれる秋葉原でビラ配りをしたが、300人くらいの方が一緒に写真を撮ってくれた。しかし、まずNHKさんには取材されないし、サイト上で我々以外は党名を出しているのに、我々はいつも”諸派”。モラルは完全に破綻している」。

(中略)

中途半端な制度はやめて、放送法を改正し、見てない人は払わなくていいが、見た人は払わないといけないようにすればいい。そしてお金を払わない人にはスクランブルをかけて見られないようにすれば、電気や水道と同じで誰も文句を言わない。僕は20年くらい前からBSと同じように地上波にもスクランブルをかければいいではないかと言ってきたし、NHKの会長室に呼ばれたときにも言った。そのためにB-CAS技術も開発したのに、お客さんが大幅に減るということで地上波に使わないままにしてしまった」と説明する。

「なぜこんな矛盾がずっと放置されてきたのか。それはNHKの経営問題が絡んでいる。NHKは総合以外にもEテレ、ラジオなど、採算が取れない波(電波)を持っていて、それらを受信料制度や公共放送という建前で守ってもらっている。仮に総合をCNNのような24時間の報道のチャンネルにすれば、民放のニュースを見る人がいなくなるので、NHKは儲かり過ぎて困ることになる。つまり、今のNHKの制度を守ることは民放にとっても利益がある。あるいはデジタル放送になってからは、技術的にも簡単に止められるようになったのに、まだ昔の仕組みをずっと続けている。それは矛盾を抱えた仕組みにしておいた方が、政治家が介入しやすくなるからだ。もしスクランブル放送になれば民間のペイテレビと同じようになるわけだから、国会で予算の議決をする必要もなくなる。つまり自民党の皆さんとしても、この矛盾を放置しておく方が利益になる。儲かることだけやればいいということでもないが、波を整理するという議論と、罰則の無い曖昧な受信料制度を変えさせなければいけない」。

NHKの存在自体が、矛盾しているというか、時代遅れの象徴にもなっているように思う。
公共の電波を使う放送局は、民放であっても「公共放送」であるはずだ。

NHKがいう公共放送とはなんなのか?
CMがないから公共放送なのか?
公共放送が「中立」の立場を意味するとしたら、現在のNHKはなにに対して中立なのか?

もういいかげんに、公共放送という仮面は取った方がいいと思う。
民放と同じ立場に立って、独立採算で経営すべきだよ。
現状は、無駄に電波を垂れ流しているだけじゃないか。

総務省は携帯電話市場には、なにかと介入して料金を下げろとか、新規参入を後押ししたりする。
放送の電波も、公平な競争が必要だろう。
民放にも危機感を持たせるために、NHKは同じ土俵に立った方がいい。

受信料を取ることで、食いっぱぐれることがないNHKは、横柄になりすぎ。
予算を握られ、国会のご機嫌を取るようなスタンスでは、政治的に中立とはいえない。
それならば、税金で運営する、国営放送にすればよい。
そうすれば、職員は公務員となり、給与も抑制できる。

「NHKから国民を守る党」が躍進したといっても、地方議会の話。
NHKをぶっ壊すためには、国政選挙で野党第一党くらいにならないと、現実的ではないかもしれない。
はたして、そこまで躍進するかどうか。
もし、国政選挙で候補者を立てるのなら、私は1票を投じよう。

NHKの民営化、あるいは国営化は、大きな意味と価値のある変革だと思う。
受信料制度にあぐらをかいているNHKではだめだ。
かつての電電公社の分割民営化、国鉄の分割民営化、郵政の民営化につぐ、第4の民営化……

NHKの民営化は、新しい日本の夜明けになる!(^_^)

令和の時代にふさわしい、大きな一歩だ!
……というのは冗談だが、現実味が乏しいから冗談にしかならない。

NHK問題に、野党が乗ってこないのは解せないよね。
NHKの民営化を争点にかかげれば、多くの賛同は得られるだろうし、政党間のイデオロギーとはあまり関係ないから、この1点に限っては団結できるように思うのだが?

NHKは昭和の残滓、国民を縛る錆びた足かせだ。
日本は、市場経済、自由競争を掲げているのに、NHKだけは例外。これが企業だと、独禁法に違反している状態だろう。

いつになったら、我々はNHKの呪縛から解放されるのだろうか?

見たくないものは払わない選択肢を!
スクランブル放送の福音を!
チャンネルに自由を!

(苦笑い)

(Visited 46 times, 1 visits today)