サッカー・U20・W杯のウルグアイ戦。
ライブ放送ではなく録画だったが、見た。

う〜む……、ここに出ている若い世代が未来の主力になるだろうが、抱えている課題は現在のA代表と同じだね。

体格的に劣るのは、日本人の民族的特徴だからしょうがないとしても、これほどまでに違うと、大人と子供のようでもある。最近の日本人は、体が大きくなっているはずなのだが、サッカーをやる若者は小柄な人が多いのだろうか?

調べてみると……

男性の平均身長
……170㎝(1990年調査)
日本……170.7㎝(2013年調査)
List of average human height worldwide

……となっていて、それほど違いはない。やはり、サッカー選手になろうという若者たちは、小柄なのだと思う。身長は、遺伝的特性はあるものの、成長期の栄養の摂り方や生活環境の方が大きく影響する。

私の両親は、その世代の平均的な身長なのだが、私は父親よりも大きくなり、178㎝になった。178㎝でも、サッカー選手としては小柄だが、私より若い世代のU20の選手たちの約半数は私よりも小柄なのだから不思議。食事環境は私の子供時代よりも、よくなっているはずなのだが……(^_^)

小柄に見えてしまうのは、線が細いからでもある。
ウルグアイの選手たちは、筋肉ついてるよね。その分、体重もあるから、ぶつかったときの慣性質量は大きくなり、軽い日本人は吹っ飛ばされる。ま、これは物理法則。

人間の本能的なものとして、自分より大きい相手に対して、恐怖感というか威圧感を抱く。平たくいえば、ビビッてしまうわけだ。意識しないまでも、潜在的にそういう感覚があると、当たることを避けてしまう。球際で負けてしまうのは、心理的な怯えがあるからだろうと思う。

関連して、以下の記事。

【U20】英国人が見たウルグアイ戦「日本とは決定力が違う」「久保のセンスは特別」 | フットボールチャンネル | ワンランク上のサッカーサイト

――後半にはどんなことが必要になりますか?
「ウルグアイの選手を怖がらないようにプレーしなきゃ。技術的に日本の選手は同じレベルなのに、ここまではそれを示してない」

(中略)

――後半アディショナルタイムに追加点を許し、日本は0-2で敗れてしまいました。アジア予選は無失点で優勝しましたが、本大会では守備が不安定なようです。
「それよりも決定力が違う。日本はチャンスを決められなかったが、ウルグアイはしっかり決めた。やっぱりU-20でも日本は日本。でもそれがサッカー。文化とつながってる」

そうなんだよね。
選手たちはビビッていないつもりでも、本能的に怖がっていた。それが安易なボールロストになったり、もう一歩つめられないためらいになっていたように見受けられた。

心理的に余裕がないから、判断がわずかに遅れる。
ほんの数ミリセカンドの遅れだが、その一瞬の躊躇がミスを誘発し、決定機を外してしまう。

また、消極的なバックパスが多かったり、パススピードが遅かったりして、相手にボールを奪われてしまうのも、強気に行けない心理的な弱さになっている。

これはA代表が抱える課題と同じだ。

海外組が多いA代表でも、欧州や南米のチームと対戦すると、スピードがのろく感じる。速いサッカーに適応しているはずの彼らですらそうなのだから、Jリーグを主戦場とするU20の選手たちはさらに遅い。Jリーグが、いかにぬるま湯かということでもある。

この課題を克服するには、10年、20年かかるのかもしれない。

先日、NHKでやっていた番組『奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~「サッカー編」』での、ミゲル・ロドリゴ監督のレッスンは、なかなか面白かった。

まさに、日本人選手に足りないものを獲得するための練習方法だろうと思う。子供のときから、こういう練習をしないと、世界に通用する選手には育たない気がする。
そういう意味では、15歳の久保くんが、最年少にも関わらず別格の動きをしていたのは、やはり幼少期からの訓練の賜物だろう。

日本人の特性として、「個では負けても組織で勝つ」なんてことがいわれるが、これは間違いとはいわないまでも正解ではない。

強い国のチームが、個だけで勝っているわけではなく、組織としても機能しているから個の強さが生きている。メッシやネイマールがスゴイといっても、ひとりでサッカーしているわけじゃない。周りとの連携、決定機を作り出すサポートがあって、はじめてシュートを打てる。組織があっての個なのだから、組織だけ強くても個がともなわなければ強い相手には勝てない。

組織力が、格上のチームの2倍も3倍も上回るなんてことは、現実的じゃない。どんなに組織力を高めても、相手チームのひとりの天才が簡単に突き破ってしまう。一度破られると、二度、三度と破られるようになり、組織力は負の連鎖に陥る。組織力は壊れやすいものでもあるからだ。

U20の次の対戦は、イタリア。
FIFA.TVで、対ウルグアイ、対南アフリカのハイライトを見たが、スピードはウルグアイと同等かな。
日本は苦戦を強いられそう。
ここで負けてしまうと、せっかく世界と対戦できる貴重な機会を失ってしまうので、ぜひ勝ち上がって欲しいところ。

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