2026年サッカーW杯はアジア枠「8」に…

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FIFAワールドカップ2026の公式ロゴ

FIFAワールドカップ2026の公式ロゴ(2023年5月発表)

2018年のW杯ロシア大会の、アジア最終予選を戦っている現在。
気の早い話だが、9年先の2026年W杯では、参加国が増え、アジア枠は「8」になる決定がされたようだ。

48ヶ国参加の2026W杯でFIFAがアジア枠拡大発表 「4・5」から「8」で日本代表は恩恵 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

 FIFAは2026年開催のワールドカップから出場国を従来の32カ国から48カ国にへと拡大する方針を決定しているが、各大陸の出場枠内訳の提案を発表。現行のシステムでは本大会に出場できるのアジア枠は4から5ヶ国だが、新たに8カ国に拡大されることになった。2018年ロシア大会で6大会連続となるW杯出場を目指す日本代表にとっては、将来的なワールドカップへの道程はこれまで以上に容易になりそうだ。

これには賛否のうち、否の方が多い気がする。
これまでW杯に出られなかった国にとっては、壁の高さが低くなってラッキーだが、同時にW杯に出ることの価値というか、意義が薄れてしまいそうな気もする。

現在の最終予選では、8カ国が4枠を争っているわけだが、アジア枠が8に増えたら、この最終予選は必要なくなるということだ。
つまり、予選は早くに終了できることになる。まぁ、スケジュールは変更されるだろうが、予選での試合数はかなり減る。

楽になるといえば楽になるが、同時に緊張感とか必死さも少なくなるのではないか?
W杯そのもののクオリティは下がるだろうね。
いまだにアジア勢で優勝した国はないわけだし、枠が増えても全体のレベルを下げているだけだから、グループリーグでは強豪国の勝ち点稼ぎにされるだけかもしれない。

W杯に出ること自体が難関だったころとは、W杯の意義が変わってしまうね。
アジアやアフリカの枠を拡大したのは、マーケティング的な狙いのようだが、W杯の価値を下げることが、ほんとうにマーケティング的にいいことなのかどうかは疑問だ。

2026年の開催国は未定だが、その頃には、現在U20の選手たちが主力になっている。若い方の久保選手がどれほど成長しているのか期待したいところ。
とはいえ、私はこの大会を観ることができるかどうかだね(^_^)

同年代の友人たちの訃報に接することが多くなっているので、明日は我が身。
私たち世代の子供時代は、日本中で公害が蔓延していた時代だった。大気や水は汚染され、食品にはのちに発がん物質とされた化学物質が大量に使われていた。
この世代は長生きしないと思うよ。

閑話休題。

先日のアジア最終予選、UAE戦とタイ戦についても書いておこう。
一部のサッカー評論家は、最終予選が始まる前から、ハリル監督の解任論を声高に叫んでいたが、この2戦で負ければ、「それみたことか」と解任論の旗をおおいに振りたかったのだろう(^_^)。

ところがどっこい。
連勝してしまったことで、気勢をそがれてしまったようである。それでも、重箱の隅をつつくようにして、いまだに解任論の小旗を振っている。
結果がすべての予選なのだから、勝ったときくらい、素直に褒めて認めろよ……といいたくなってしまう。あれがだめ、これがだめと、批判する方が専門家っぽく見えるからね。感情論や印象論しか書けない評論家は、大声で怒鳴るしか能がない。某S氏とか某E氏とか、バカの一つ覚えとしか思えない記事を書いている。評論家としては、目が節穴だね。

UAE戦を観ていて、一番感じたのは、
「やっと、ハリルのサッカーを表現できるチームになってきたな」
ということ。
長谷部キャプテンを欠くアクシデントがあったものの、チームとしては熟成されてきたと思う。チームとしての意思の疎通や連動性が、噛み合ってきた。今までは、どこかちぐはぐで、選手同士のタイミングが合わないシーンが多く見られたからだ。
UAE戦は、噛み合っているシーンの方が多くなっていたと思う。

タイ戦は、多くの人がいうように、ひどい試合だった(^_^)。
それでも勝てたのは、ラッキーだったことと、決めるべき人が決めたからだ。
見ていて思ったのは、みんな疲れてるなーということ。
体が重そうというか、反応がわずかに鈍くなっていた。
UAEまで移動(10〜12時間)でハードな試合をして、とんぼ返りで日本(10〜12時間)でまた試合……というのは、鍛えられているスポーツ選手でも疲労が残って、体が重くなるだろう。飛行機での移動は、けっこう疲れる。並の人間なら、回復するのに1週間はかかるよ。

イージーミスが多かったのは、疲労感のためだと思われる。肉体的な疲労はもちろんのこと、脳が疲労していると、判断力や反射神経も鈍ってしまう。
UAEに勝って帰ってきたことで、気分的には楽になっただろうが、同時に緊張感もゆるむ。タイ戦を前に、自分たちを戒める発言をしていた選手たちだが、そうはいってもUAE戦の前のようには緊張していなかったはずだ。
強い緊張感のあとは、脳が疲労する。脳は緊張状態を、長くは維持できないからだ。
ホッとした反面、脳は疲労して、緊張感や集中力を高められなくなる。
タイ戦の日本代表選手たちは、肉体的にも精神的にも、疲労感のある中で戦わざるをえなくなった。

ミスを連発しながらも勝てたことは、コンディションが悪い中でも勝つための執念を見せたと、私は評価する。逞しいチームは、悪い状況でも勝てるようになるチームだからだ。相手がタイであることを差し引いても、勝つことに意義がある。

「勝利したが、試合内容はひどかった」
という評論家もいたが、サッカーは技の美を競う採点競技ではないのだ。
いいサッカー、美しいサッカーをしても、ゴールネットを揺らさなければ負けなのだ。
ぶざまで、ミスばかりで、みっともないサッカーをしたとしても、相手より1点でも多くゴールを奪えば「勝ち」である。試合内容がどうとかは、結果には影響しない。

反省材料がいろいろとあるのは確かだ。
それは選手たちの試合後の発言を見れば、選手たち自身が自覚しているから心配はしていない。
大事なことは、どんなサッカーをしても、勝ち続けることだ。
勝ち続けられないことが、日本チームの最大の課題なんだ。

次戦は6月。
残り3試合、全部勝つつもりで戦って欲しい。

 

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