中川翔子、月の土地を購入…だが

LINEで送る
Pocket

Moon

 月の土地は誰のものか?
 ネタのつもりなのかもしれないが、マジレスすると……。

中川翔子、月の土地を購入「友達に自慢できる」 予想外の値段に驚き「安っす」 | ENCOUNT

タレントの中川翔子が月の土地を購入したことを28日に公開した自身のYouTubeチャンネルで報告した。

(中略)

 月の土地は、米ルナエンバシー社の日本代理店公式サイト・ルナエンバシージャパンが実際に販売しており、誰でも購入は可能となっている。価格は2700円(税込)から。2700円の商品内容は、「月の土地権利書/月の憲法/月の地図」「月の土地権利書(和訳・A4)/月の憲法(和訳・A4)」「土地所有権の宣言書コピー(英文)」「オリジナル封筒」が送られてくる。1エーカー(約1200坪)でサッカーグラウンド1つ分に相当、東京ドームの大きさでおよそ11.5エーカーに相当する。

 スマホで公式サイトを確認した中川は、予想外の価格に「安っす」と一言。「Mare Serenitatis(晴れの海)」の土地購入を希望するが、残念ながら場所は選べないようだった。

 月の土地の権利書といっても、その紙切れには法的根拠はなく、ジョークにしかならないよ(^_^)b

地球外の不動産 – Wikipedia

多くの個人や組織が、個人向けに月や他の天体の一部を購入するプランや構想を提供している。その法的な根拠については詳細はプランごとに異なるが、中には「1967年に発効した宇宙条約では国家による天体の領有の主張を禁じているが、個人が領有を主張することを禁止するような制限は加えられていない」と明示しているものさえある。 多くの国家や地域は、新しく発見された陸上に対する理不尽な主張を防止するために、不動産と所有法規を持っている。故に単純な主張では領有権を主張するには足りず、主張する者は「占有する意志」を示さなければならない。月や他の天体の場合、現時点ではこうしたことは明らかに困難である。

これらの事実を考えれば、「譲渡証書」という仕組みは法的には象徴的な、もしくは珍しさの価値しか持たず、どの国の公的な運営組織も法的な有効性を与えない。

 わかって買ってるのならいいけど、これは詐欺商法の一種だね。販売している会社は、仕入れる必要のない土地を勝手に売ってるだけだし。月は実在しているが、売ってる土地は架空の土地だ。
 別の会社が同じように販売して、同じ座標の権利書が複数存在するような事態も起こりえるだろう。
 この手の商売が合法なら、水星や火星や冥王星の土地を売ることだって可能だ。

 月の土地の所有権問題が生じるとしたら、月に定住可能な基地ができて、人がそこに常時住むようになったら、「基地周辺の土地はわが国の土地だ」と言い出しそうではある。
 南極大陸のように、どこの国にも属さない聖域になるかどうかは、未知数だね。

 有名人がこの手の詐欺に引っかかって、それを自慢しちゃいかんと思うよ。
 宇宙のことに興味があって好きなのなら、なおさら。

(Visited 69 times, 1 visits today)