小さなニュースでほとんど話題になっていないようなのだが……
これって、考えようによっては、歴史上初のビッグニュースかもしれない。
太陽系外から来て遠ざかる=小惑星か彗星、初観測か-19日発見、超高速・ハワイ大 / 時事ドットコムニュース
太陽系外から飛来したとみられる小惑星か彗星(すいせい)を発見したと、米ハワイ大天文学研究所が27日までに発表した。今後の観測で確認されれば初めての例となる。太陽系惑星の円盤のような軌道に対し、ほぼ真上から飛来して9月9日に太陽に最接近し、はじき飛ばされるようにして遠ざかりつつあるという。
この小惑星か彗星は直径400メートル未満で、仮称「A/2017 U1」と名付けられた。地球に衝突しかねない小惑星を探索、監視している同研究所のパンスターズ望遠鏡で10月19日に見つかったが、地球などの惑星には接近しなかった。
観測記録をさかのぼったところ、こと座の方向から時速約9万1800キロの超高速で飛来。太陽最接近時に太陽の強い重力の影響で軌道を鋭角に変え、時速約15万8400キロに加速してペガスス座の方向へ遠ざかりつつあることが分かった。再び飛来することはない見込み。(2017/10/27-16:36)
たまたまというか、偶然というか、太陽に突入することなく、まるで意図したかのようにフライバイ(スイングバイ)軌道で進入し、進行方向を変え加速したことになる。
これを偶然と片づけていいのだろうか?
誰かが書いたシナリオのようだ。
観測史上、太陽系外からの小惑星飛来は初めてということだが、その初めてでこうまで巧妙にフライバイする確率って、どんだけよ?
進入角度と方向はわかっているようだから、その先をズーーーーと辿れば、出身星がわかるかもしれない。たぶん、そういう計算もやってるよね。
起源の異なる小惑星が通過したのに、気がつくのが遅すぎて、たいした観測はできなかったのが悔やまれる。スピードが速いから、探査機を送ることは不可能だが、もし、サンプルリターンができれば、他の恒星系のサンプルを手に入れられたのに……。
SF的な妄想をすれば、じつはこれは恒星間宇宙船で、世代交代式の乗員が乗っていたとか。
直径400メートルの宇宙船は巨大だが、小惑星そのものを宇宙船にすれば、それほど難しくもない。
……と、SFテレビドラマの古典「スペース1999」を思い出した。
彼らは太陽でフライバイするために飛行していた……とかね。
もし、小惑星宇宙船の異星人が、太陽系を観測していたなら、地球に文明があることに気がついたかもしれない。騒がしい電波を発信しているからね。
彼らの次の目的地は、どこなのだろう?
恒星間天体「1I/2017 U1」こと、「オウムアムア」に続く。