「スーパー南京虫」が日本を席巻する?

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あまり注目されていない記事だが、海外から持ち込まれたと思われる「スーパー南京虫」が日本国内で増殖しつつあるようだ。
これ、けっこう大変な問題になる予感。
たかが虫とあなどっていると、大きな脅威になるかもしれない。

これも“爆買い”の置き土産? 殺虫剤も効かない「スーパー南京虫」増殖にホテル戦々恐々 (1/4) – ITmedia ニュース

 昭和50年前後に制圧されたはずの南京虫(なんきんむし)=トコジラミ=が、大発生の兆しを見せている。しかも、市販の殺虫剤が効きにくい「スーパー南京虫」というからタチが悪い。大阪や東京などの都市部を中心に民家や宿泊施設で被害が確認されており、被害に遭った宿泊客が施設を相手に訴訟を起こすケースも。南京虫は中国南部などにも多く分布し、訪日外国人の増加とリンクして相談件数が増えていることから、関連を指摘する専門家もいる。「爆買い特需」にわく宿泊業界は、とんだ“置き土産”に戦々恐々だ。

(中略)

一般社団法人大阪府ペストコントロール協会の曽谷久嗣副会長は「確かに南京虫は訪日外国人によって持ち込まれた可能性は否定できない。スーツケースの車輪のすき間などに潜み、そのまま滞在先のホテルなどで繁殖したケースも少なくないだろう」と話す。

南京虫が増殖しているのは、日本だけではない。実は米国や欧州、豪州などでも世界的な広がりをみせている。

戦後間もない頃の記録映像で、シラミ駆除のためにDDTを頭からぶっかけている様子があったりするが、当時はDDTの健康被害は認識されておらず、とにかく駆除することだけを考えていた。その甲斐あって、シラミはほとんど見られなくなったのだが、今度は強くなったスーパー南京虫となって再来だ。

トコジラミ – Wikipedia

トコジラミ(床虱。学名:Cimex lectularius 英語:Bed bug)とは、吸血性の寄生昆虫である。
別名、南京虫(なんきんむし)、床虫(とこむし)。

トコジラミ

トコジラミ

問題はホテルや旅館だけに留まらない。
国内で繁殖・増殖していくとなれば、周辺の一般民家にも徐々に広がっていくだろう。人の衣服や持ち物に付着して移動するから、どこかでポトッと落ちれば、飛び石的に拡散していくこともある。定着してしまうと、完全に駆除するのは困難になってしまう。
大きさは成虫で5~7mmということで、注意してみないと気がつかない。ゴキブリのように活発に動き回るわけでもないので、じっとしていると砂粒か汚れのようにしか見えない。目立つほどの集団になっていれば、もはや大繁殖していると思った方がいい。本のページの間に潜むこともあるそうなので、部屋中、家中を強力な殺虫剤で満たさないといけない。そうした殺虫剤を多用すれば、さらに耐性を身につけたウルトラ南京虫になってしまうかもしれない。
人の出入りが激しいホテル・旅館では、一度駆除しても、次々に持ち込まれることもあるわけで、定期的な駆除が必要になる。その苦労と費用は、かなりの負担になりそう。
爆買いの効果で経済的に潤うかもしれないが、その代償として南京虫に悩まされるとしたら、差し引きで利するものがどれほどあるのか……とも思う。

記事では南京虫のことしか書いていないが、人には「顔ダニ」も共生している。

顔ダニは良いダニ!? 顔ダニによる症状と上手な共生方法

顔ダニは、ニキビダニ、毛包虫とも言われる、人間をはじめとした哺乳類の肌に寄生するダニです。

誰の肌にも寄生していますが、普通に生活する分には悪影響はありません。むしろ、顔ダニは人間の肌から分泌される皮脂をエサとし、皮脂の量のバランスを保ってくれる効果があります。

肉眼では見えないほど小さいですが、何らかの理由で増殖すると、肌に悪い影響を与えることがあります。

この顔ダニは、人種、居住している地域によって種類が異なるという。

ヒトの顔に生息するダニは「人類の歴史」を紐解く秘密を知っている ≪ WIRED.jp

ヒトは、目には見えないが、体内外に存在する微生物群と共存している。そのなかで、ニキビを発生させるいわゆる「顔ダニ」は嫌われ者だ。だが実は、長い間人間のすぐそばにいて、横で「人類の歴史」を見てきた証人だったのだ。

(中略)

『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』で発表された新しい研究によると、世界のさまざまな地域のニキビダニ(顔ダニ)を調べたところ、世界で「4つの異なる系統」が存在することがわかった。アフリカ人の顔にはアフリカのダニ、アジア人はアジアのダニが存在しているという。そして、ヨーロッパ人もラテンアメリカ人も特有のダニの種類があるのだ。

このページに掲載されている顔ダニの電子顕微鏡写真は、まるで怪獣だ(^_^)。
普段は悪さはしない顔ダニだが、ときにニキビやアレルギーの原因となり皮膚炎を引き起こし、悪化すると皮膚の老化を早めてしまうという。ダニが原因のアレルギーのある人は、喘息を発症したりもする。
顔ダニは肌と肌の接触……握手したりキスしたり頬ずりしたりで、双方に移動するとされる。種類の違う顔ダニが自分の肌にやってくると、先住ダニとの攻防や交配も起きるだろう。自分の肌に合わない顔ダニもいると思われるので、それらに繁殖されると皮膚は荒らされてしまう可能性もある。

虫たちもグローバル化しているわけだが、こういうのは勘弁して欲しいところ。
デング熱やジカ熱などの感染症については、効果は薄いものの水際対策として入国時の予防線を張っているが、南京虫に対してまったく無防備な状態だ。というか、まったく警戒していなかったというのが真相だろう。おそらく、すでに定着し生息域を拡大する段階に入っている。
絨毯や布団にダニは必ず生息しているものだが、そのうち南京虫がどこにでもいるような環境になるのかもしれない。
あまり考えたくない状況だ。

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