ファクターXを突きとめろ!(その6)不顕性ウイルス説

ファクターXを突きとめろ!(その5)の続き。

ファクターXを突きとめろ!(その6)不顕性ウイルス説

いまだファクターXは突きとめられていないが、7番目の候補となる説が出てきた。
ワクチン開発も重要だが、ファクターXを突きとめるのも重要。
都内の感染者が100人を超えたと騒ぐより、なぜ100人程度しか出ていないのかについて議論した方がいい。

欧州や南北アメリカに比べると、日本は劇的に感染リスクが低いのだ。
それには科学的理由があるはずで、それが解明できれば、日本人は新型コロナを恐れる必要がなくなる。

気鋭のウイルス学者が語る ウイルスの不顕性感染と新型コロナ|日刊ゲンダイヘルスケア

さらに、いくつかのウイルスは、感染した場所だけでなく全身にその影響が及び、インターフェロンを含む自然免疫応答や、獲得免疫に関係するB細胞が活性化していることがわかったという。つまり、健康な人は不顕性のウイルス感染により、免疫力がアップしている可能性があるのだ。これが日本人に新型コロナ感染症の患者数や重症者が少ない理由のひとつなのだろうか?

「単純ヘルペスや肝炎ウイルスに感染している人は、自然免疫であるインターフェロンの血液中の数値が上がることがわかっています。ウイルスの種類にもよりますが、局所の感染が全身に影響する可能性はあると思います。欧米の新型コロナウイルス感染症の方がアジアより重症化しやすく、死亡者数が多い理由をウイルスの強毒化に求める声もありますが、私はその可能性は低いと考えています。どちらかというと宿主側である人間の要因だと思います。不顕性感染による全身の免疫力アップもその答えのひとつになる可能性はあるのではないでしょうか」

(中略)

「中国発の新型コロナに似たウイルスに対する免疫が、知らず知らずのうちに身についているのではないか、というのです。BCGを接種している日本人は新型コロナに強いことが話題になりましたが、日本人は不顕性のウイルス感染などにより、もともとベースの免疫力があるのが原因ではないか、との考えがあります。つまり、いろいろなウイルスに感染した経験があるため、ベースの免疫が『訓練』され、さまざまな抗体を持ち、新型ウイルスに特異的ではないものの、それに近いものを持っていて、それが発動することで、ある程度の防御になっているのではないか、というのです」

この報告は、新たな視点だ。盲点といってもいい。
単純ヘルペス」といわれても、それなに?という人がほとんどだろう。

単純ヘルペス(単純疱疹)とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

ヘルペスウイルスが皮膚、口、唇、目、性器などに感染して、液体で満たされた痛みを伴う小さな水ぶくれが現れる感染症。ヘルペスウイルスは非常に感染力が強く、水ぶくれに直接触れるだけでなく、ウイルスの付いた粘膜や皮膚と接触することによっても感染する。単純ヘルペスの1型は口唇ヘルペスや単純ヘルペス角膜炎、2型は性器ヘルペスの原因になることが多いが、1型・2型ともに体の広範囲に感染することもある。ヘルペスウイルスは感染すると症状が治まった後も体内に潜み続け、体の抵抗力が落ちると再び暴れ出すため、再発を繰り返すという特徴がある。

これらの症状に経験がある人は、多いのではないだろうか?
私もある。

単純ヘルペスと似た症状の「帯状疱疹」は、原因ウイルスとしても似ているという。
俗に「水ぼうそう」と呼ばれる症状は、帯状疱疹ウイルスによるもので、日本の成人のおよそ9割がこのウイルスを体内にもっているとされている。

新種のウイルスの発生源は、中国やアフリカになることが多い。
その理由は、本来の宿主となる野生動物と人間との接触機会が多いためだ。人間が生活圏を広げて、ウイルスの温床地に踏みこんでいることの代償でもある。

幸か不幸か、アジア圏は様々なウイルスにさらされる機会が多いことで、免疫力が若干高くなっているのだろう。
そこに不顕性ウイルスが絡んでいるというわけだ。

その検証には、インターフェロンの血液中の数値を調べて比較すればいいという糸口も示されている。これはファクターXの有力候補といえるかもしれない。

というわけで、ファクターXの候補は7つになった。

  1. BCG有効仮説
  2. 普通の風邪免疫仮説
  3. アレルギー物質影響仮説
  4. 遺伝形質差違仮説
  5. 血液型関係仮説
  6. ビタミンK有効仮説
  7. 不顕性ウイルス説

いずれにしても、ファクターXは複合要因で、より有効になると思われる。

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