「ファクターXを突きとめろ!(その3)」のつづき。
ファクターXの5つ目の候補が出てきた。
それは、日本人が大好きな血液型だ(^_^)b
これ、ウケそう。
血液O型は低リスク? コロナ感染率、75万人調査―米社:時事ドットコム
米カリフォルニア州を拠点とする個人向け遺伝子検査サービス会社「23アンドミー」は8日、血液型がO型の人は新型コロナウイルスに感染する「リスクが低い」との暫定的な研究結果を発表した。血液型を決定するABO遺伝子の差異が感染のしやすさに影響している可能性があるという。
同社の研究に参加した75万人以上のデータによると、O型の人は他の血液型の人に比べて、新型コロナへの感染率が9~18%低かった。年齢や性別、民族のほか、基礎疾患の有無や肥満度などの違いを考慮しても同様の結果が出たという。一方、O型以外の血液型の間に統計的な差はなかった。
23アンドミーは「他の全ての血液型と比べ、O型は(新型コロナ)ウイルスから守られているようだ」と指摘。「研究はまだ極めて初期段階にある」として、参加者を増やして研究を継続する方針を示した。
これを「血液型関係仮説」としよう。
O型の感染率が低いそうだが、日本での血液型別の割合は……
A型が38.2%、O型30.5%、B型21.9%、AB型9.4%
……だそうだ。
ちなみに、私はO型。
だが待てよ。
- 日本と同様にA型が多いのは、フランス、ドイツ、ハンガリーなど。
- B型が最も多いのはインド。
- O型が多いのは、アメリカ、ケニア、オーストラリア、スコットランドなど。
- 中南米は特にO型の比率が高く、コロンビアとベネズエラではO型が100%!
……と、O型有利ということでは、アメリカの感染者数・死者数の多さと相反しているように思える。
コロンビア(感染確認数40,719人、死者数1,308人)と、ベネズエラ(感染確認2,473人、死者数22人)では、ベネズエラは少ないもののコロンビアはちょっと多い。コロンビアは人口が4965万人なのに対して死者数1,308人なので、対人口比率でいうと多くなっている。
「血液型関係仮説」は、一因だとしても決定的要素ではないように思う。
やはり、ファクターXは複合要因で有効になるのではないだろうか。
ともあれ、ファクターX候補は5つになった。
- BCG有効仮説
- 普通の風邪免疫仮説
- アレルギー物質影響仮説
- 遺伝形質差違仮説
- 血液型関係仮説
初めまして、本日(2020-06-10)のgooニュースに以下が載り、私見にも一理あるかなと思いましたので、
「新型コロナ、最も感染力が強いのは発症時か WHOが指摘」
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20200610012.html
「北品川藤クリニック院長のブログ」2020-05-26日付の記事コメント1に書いた私見を末尾に引用して述べます。
(SNSは全く利用していなく、スキルもないので自分のブログもありません)
ファクターXの一つは、「発熱から4日間の自宅待機」?
ということです。二次感染が半分程に低下すると推定されます。
そこでは、同居者については言及しませんでしたが、コロナ感染の疑念があれば、それなりの注意を払いますので、2次感染の低減も期待できます。
ただし、メインの感染が発症前の二次感染ならば、ファクターXから外れる可能性はあります。
(また、私見と同じ見方が既に発表されている可能性もありますが、私が気付いた5月21日の検索(雑ですが)では見当たりませんでした。それ以降は分かりません。)
「北品川藤クリニック院長のブログ」は平日には医学論文が紹介・解説されているところです。
最近はコロナ関連が多く、査読前のものも取り上げられています。また。後で取り下げられたものについては、その旨が追記されています。
引用文にある「ここの最近の記事」は次の日付のブログ記事です。
2020-05-19、2020-04-20、2020-04-06
「北品川藤クリニック院長のブログ」の2020-05-26日付の記事コメント1
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コメント 1
このブログをよく読ませて頂いている者です。
門外漢ですが、日本の新型コロナウィルス感染がかなり抑えられている要因の一つと思われるものに気付きました。新型コロナウィルス関連ということでコメントさせて頂きます。
発熱から4日間の自宅待機という、日本の隔離対策で、発症者からの二次感染が、隔離しない場合の半分程に低下したということです。
ここの最近の記事からは、二次感染が起こるのは、発症の2日前から7日後の間で、感染ピークは症状出現の0.7日前、二次感染の44%は症状出現前に起こると想定できます。発症から4日過ぎれば、感染ピークから離れて感染能力がかなり(ピークの~1/4?)低下した状態になるようなので、発熱から最低4日間自宅待機させると、二次感染は隔離しない場合の半分近くに低下すると推定されます。
さらに、診察が発熱5日目以降になるため、ウイルスの感染能力は相当低下しているか、ほぼ無くなっていて、診察行為での二次感染も低くなると予想されます。
発熱から4日間の自宅待機という隔離は、広範囲なPCR検査と隔離に比較すると、発症者に関しては、ほぼ同等の抑制効果があったと思われます。
ただし、10万人当たりの死亡者数は、韓国を上回って、東アジアの主な国のなかでトップになっています。超過死亡を含めると死亡率が倍以上になるとの見方もあり、発熱から4日間の自宅待機という、日本の放置隔離対策の当然の結果と言えるでしょう。
by gions (2020-05-26 14:10)
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以上。