SBGの抗体検査、陽性率0.43%の信憑性

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SBGの抗体検査、陽性率0.43%の信憑性

国も調査中の新型コロナの抗体検査。
その結果はまだ公表されていないが、一足先にソフトバンクグループ(SBG)の社員を対象とした抗体検査の結果を公表した。

ソフトバンクグループ、従業員など4万人にコロナ抗体検査 陽性率0.43% | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ソフトバンクグループは9日、同社の従業員や医療機関の関係者を中心とする4万人以上を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を実施した結果、陽性率が0.43%だったとの速報値を発表した。任意提出のデータに基づいており、無作為抽出とは前提が異なる。

4万4066件を対象に検査を実施し、陽性だったのは191件だった。検査期間は5月12日─6月8日。検査対象のうち5850件が医療関係者で、陽性率は1.79%。その他の3万8216件の陽性率は0.23%だった。

平均で、陽性率が0.43%

低い。低すぎる。
抗体検査の精度を疑うような数字だ。
この数字が正しいとすると、日本では新型コロナの感染はきわめて小規模だったことになる。
逆にいうと、感染率が低かったから、欧米のように感染爆発や多くの死者が出なかったともいえる。

その理由は何か?
それがファクターXなんだろうな。

関連して、別の記事では……

日本で「集団免疫」はできている? 記者33名が「抗体検査」を受けてみたら… | デイリー新潮

というワケで、本誌編集部に在籍する33名が抗体検査を受けることに。

(中略)

厚労省も東京・大阪・宮城の3都府県で、計1万人規模の抗体検査をスタートさせたばかりだ。

実際に検査を受けてみると、手順は思いのほか簡単だった。検温をした後、看護師が被検者の中指の腹に針を刺し、そこから血液を採取して検査シートに垂らす。結果が出るまで、わずか15分ほど。果たして、本誌スタッフ33名の場合はいかに。この1月に感染爆発寸前のイタリアを訪れたデスクや、2月に北海道取材が重なって高熱に見舞われた若手など、可能性を秘めた者は多いが――。

結果は、全員が“陰性”であった。

(中略)

「今回の検査キットでは、感染後まもなく体内で作られるIgM抗体で最大59・4%、感染から2週間ほどかけて出現するIgG抗体は96・9%の確率で検知できます。これまで700人以上の方に抗体検査を実施してきましたが、平均すると陽性率は2~3%。海外出張や外食の多い方々を対象に検査した際は、10%近くに上ることもありました」

(中略)

「確かに、都内の感染者数は予想以上に少ないと実感しています。むしろ興味深いのは抗体保有率に地域差があること。私どもの検査では、都内の一般市民の約4%が抗体を持っていましたが、23区の南部は抗体保有率が高い一方、北部はとても低い。厚労省も抗体検査を進めていますが、都内はなぜか練馬区、板橋区、豊島区だけを対象にしている。これでは実態を正確に把握できません」

この記事に出てくるクリニックでの700人規模の抗体検査では、平均すると陽性率は2~3%だという。
SBGとの、大きな違いはなんなのか?

関東では、満員電車は野放しだったから、感染率は高かったのではないかと思っていた。
抗体検査すれば、20〜30%はいくのではないかと。

国の抗体検査の結果がどうなるか?
それが予想外に低いとなると、集団免疫(60〜70%の陽性率)を獲得するためには、かなり長い期間が必要になってくる。

前々から書いているが、マスクで予防ではなく、マスクをしないでより多くの人が抗体を獲得する方が、現状の窮屈な日常から、早く抜け出せる。

マスクで用心するのは、高齢者や基礎疾患のある人たち限定でいいのではないだろうか。

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