記事の日付としては少し前になるが、新型コロナが通常の呼吸でも感染する可能性があるとの研究報告。
インフルエンザでは空気感染の可能性があるとの研究もあり、ウイルスの感染のメカニズムはまだまだ解明されていないということだろう。

新型コロナ、通常呼吸でも伝染か 米がマスク指針変更の見通し 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

最終的な結論はまだ出ていないものの、「現在入手可能な研究結果は、通常呼吸によるウイルスのエーロゾル(エアロゾル)化と整合性がある」と説明した。

新型コロナにマスクは無駄?」で取り上げた、マスクをしていてもウイルスはスルーしてしまうことと合わせれば、この可能性は大きいように思う。

呼気にウイルスが含まれるというのは、呼気には水分が含まれているからだ。
呼気に含まれる水分の大きさは、5〜100㎛(マイクロメートル)だという。
寒い冬の外気の中で、ふーーと息を吐けば白い湯気になる。あれは水蒸気ではなく「湯気」で、微細な水滴だ。白く見えるのは10㎛以上の大きさに凝集しているから。

通常、呼気に含まれる水分が湯気として見えないのは、10㎛よりも小さいため。5㎛になると透明になるという。
この呼気の水分にウイルスが乗っていることになる。
ちなみに、水分の大きさが5㎛以下になると、これによって起こる感染は「空気感染」と呼ばれる。

スケール感がわからないと思うのだが、ウイルスの大きさは約0.1㎛。
つまり、ウイルスの視点から見ると、呼気の水分はウイルスより50倍から1000倍大きい。
人間のスケールにすると、クルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」が全長290mなので、170cmの人と比較すれば170倍の大きさとなる。
呼気の水分には、ウイルスがたくさん乗れるというわけだ。

マスクをしていても、呼気の水分は漏れ出る。
メガネをしている人は、マスクの隙間から漏れる呼気で、メガネが曇る経験をしているだろう。感染者の呼気にウイルスが乗っているとしたら、呼吸するたびにウイルスをまき散らしていることになる。

「咳エチケット」として、マスクをするとか袖で覆うとかが推奨されてきたが、呼気そのものにウイルスが便乗しているのなら、もはやまったくの無意味。
息をするな……って話になってしまう。

何度も書くが、マスクは気休めにしかならない。
せっせと買いだめしても、ウイルスに対して効果はほとんど期待できない。
無駄な努力をしていることになってしまう。

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