2週間の宣言延長では新規感染者の大幅な減少は期待薄

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緊急事態宣言が2週間ほど延長されるようだ。
しかしまぁ、ただ延長するだけでは、たいした効果は期待できないね。
今現在、1日200〜300人程度で下げ止まっているが、その原因というか理由が明確ではない。現状維持の宣言体制を継続しても、なにか変化が起こる根拠が乏しい。

宣言延長の背景に新型コロナ変異株の脅威 リバウンド、第4波の懸念も(1/2ページ) – 産経ニュース

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い首都圏1都3県に発令されている緊急事態宣言について、菅義偉首相が3日、期限の7日以降も継続する方針を表明した。政府や1都3県が解除に慎重な姿勢を示す背景には、感染力が強いとされる変異株の脅威がある。2月中旬ごろから全国的な広がりが鮮明になり、クラスター(感染者集団)の発生も相次いでいる。専門家らの間でも将来的に従来株を上回り、リバウンド(感染再拡大)や第4波を引き起こす要因になるとの懸念が強まっている。

1か月後の沈静化は難しいのでは?」で書いた予想通りの展開になっていて、新型コロナ以前のインフルエンザの流行パターンを踏襲している。違いは患者数だが、インフルエンザが数千〜数万人単位だったのが、新型コロナでは数百〜数千と桁が1つから2つ小さいだけ。

インフルエンザではこれといった大規模な感染予防対策はしてこなかったし、マスク着用率も少なかった。それでも12月〜2月にかけて流行し、自然と沈静化していた。新型コロナも、同類の感染症だから、同様の感染パターンになるのは不思議ではない。

比較検証はできないのだが、緊急事態宣言を出さなかったとしても、ほぼ同様のカープを描いて感染者数は減っていたと思う。何度も書いているが、ウイルスが無限に増え続けるということは生物としてありえないんだ。

そして、「新型コロナで社会の地殻変動は起こるか?」で予想したように、「次の山は4〜5月、その次が8〜9月」となる可能性がある。理由は、ワクチン接種が遅々として進まないからだ。

感染者数を少なく、少なくするほどに、新型コロナの流行はジリジリと長引くことになる。
なぜなら、感染者数が少ないということは、抗体を持っている人が少ないということであり、ウイルスが感染する余地が多く残されていることになるんだ。

ところで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の写真が、同じものの使い回しばかりで、新鮮味がなくなっている。
ということで、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のflickerから拝借してきた。

SARS-CoV-2

SARS-CoV-2 患者のサンプルから分離された、SARS-COV-2ウイルス粒子(黄色)に強く感染したアポトーシス細胞(緑色)の着色された走査型電子顕微鏡写真。メリーランド州フォートデトリックのNIAID統合研究施設(IRF)で撮影された画像。

1つの細胞の大きさに対するウイルスの大きさがわかる画像だ。
ウイルスだけの写真だと、スケール感がわからないんだよね。
ちなみに、電子顕微鏡は画像としてはモノクロなので、色は区別のための後付け。実際の色とは違う。

こんなふうにウイルスが細胞に取り憑いているわけで、少量であれば感染しないともいわれるが、この画像に見えている数千個でも十分感染可能に思える。数千個で感染可能であれば、防ぐ手段はない。

いずれにしても、2週間延長して新規感染者数が二桁になる見込みは薄い気がする。
そうすると、再々々延長するのかな?
新しい対策をしないで延長しても、効果は期待できないよ。
それとも、
「二重マスクでも足りません。三重、四重マスクにしてください」
とでもいうのかね(^_^)b

飲食店ばかりが吊し上げられているが、午後8時までの時短営業というのなら、すべての会社に同じ制限を課すのが「徹底」した対策だと思うよ。

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