1か月後の沈静化は難しいのでは?

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東京は緊急事態宣言が発効された初日。
いつもと変わらない満員電車だった。
一度目のときは、顕著に電車に乗る人は減ったが、今回はそうなっていない。
「またか」という感覚もあり、あまり深刻さがないからだろう。
一度目よりはゆるい制約なので、どこが緊急なのかと感じる。

首相いわく……

菅首相「1か月後には必ず改善させる」 「制約ある生活お願いせざるを得ない」(THE PAGE) – Yahoo!ニュース

菅首相は「1か月後には必ず事態を改善させる。そのためにも、私自身、内閣総理大臣として、感染拡大防止をするために全力を尽くし、ありとあらゆる方策を講じていく。これまで国民のみなさんのご協力に感謝するとともに、今一度ご協力を賜ることをお願いして私からのあいさつとする」と締めた。

1か月後には必ず事態を改善させる」という、「必ず」の根拠が不明だね。
標的にされている飲食店など、休業を余儀なくされる人たちが大きなダメージを被るだけで、一般の会社員にとってはあまり影響がなく、通常通りの勤務だ。

8割おじさんのシミュレーションを見るまでもなく、1か月で沈静化させるのはほぼ無理だろうね。
昨年は、ずっとCOVID-19に振り回されたが、新型コロナウイルスにとっては冬場が本来の活性化時期だろう。その点は、インフルエンザと似ている。
であるならば、過去のインフルエンザの流行状況をなぞるような展開になると予想される。

2019年第36週~2020年第9週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
2019年~2020年第9週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移

▼2021年1月7日までのCOVID-19の感染者状況
2021年1月7日までのCOVID-19の感染者状況

この2つグラフのタイムラインをおおよそ合わせて重ねて見ると……

過去のインフルエンザと新型コロナの感染状況を重ねると…

過去のインフルエンザと新型コロナの感染状況を重ねると…

……このようになる。
グレーの棒グラフがCOVID-19だが、患者数のスケールは違うものの、傾向としては似ていることがわかる。
2018-2019のシーズンのインフルエンザと近い傾向にあり、そのときのピークは第4週、つまり1月末がピークになっていた。沈静化したのは9週目以降なので、3月の入ってからだった。

8割おじさん(西浦氏)のシミュレーションでは、実行再生産数が1より多ければ、際限なく増え続けるようなシミュレーションを示していた。
氏は感染症の専門家なのに、重要なポイントをスルーしているように思える。
それはウイルスも生物である以上、無限に増殖できるわけではないということ。感染症の対策をしてもしなくても、いずれ勢力は衰える。無限に勢力が衰えないようなことになると、人類はとっくにウイルスに駆逐されてしまっている。そうなっていないのは、生物には増殖の限界があるからだ。

COVID-19にいくつかの流行の波があったのは、第一波、第二波、第三波と感染拡大したウイルスの型が違っていたからで、流行の主役が入れ替わったと考えるのが妥当だ。
現在感染拡大している型は、2018-2019のシーズンのインフルエンザと同じような推移をたどって、2月末には勢力が衰えると予想する。

だから、1か月後に沈静化は希望的観測だね。
2回目の緊急事態宣言が中途半端な制約になっているから、なおさら期待薄。

何度も書いているが、飲食店などに休業要請できるのなら、鉄道会社に休業要請すればいい。
電車を止めて、人々の移動を止めることが、もっとも効果的なはず。
専門家や政治家が、「電車を止めろ」と誰も言わないのはなぜなのか、それが不思議。