因果応報の法則は適用されるか?

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 Twitterで流れてきたネタ。
 ホームレスの人をからかう動画を、アップしている輩がいたようだ。
 世の中、善意だけでなく悪意も同居しているという現実を見せつけられる。

名古屋市内で行われた路上生活者への嫌がらせ

どうやら、Twitterの転載元は削除されたようだ。動画のコピーはダウンロードしてあるが、公開するかどうか……どうしようかな。こっそりとココに→

 顔出しして、この行為を動画にしているという無神経さというか、無頓着さ。動画に出てくるピンクの服の女性と、それを撮影しているもうひとりの、2人以上の複数犯だと思われる。
 彼らには面白いことであって、罪悪感の欠片もないのだろう。
 それは異常なことなんだが、じつのところ、程度の差こそあれ、こういう侮辱や差別、イジメは表沙汰にならないだけで周りにありふれている。

 良識ある人たちのコメントは憤慨していて、「因果応報」という発言があったりもするが、罰としての応報を受ける割合は、それほど多くはない。

因果応報

仏語。善悪の因縁に応じて吉凶禍福の果報を受けること。善因には富楽などの善果を受け、悪因には貧苦などの悪果を受けること。現在では悪因悪果の意で用いることが多い。
『日本国語大辞典 第二版(全13巻+別巻)』より

 因果応報を受けない人たちの典型が、政治家だろう。たまに逮捕・起訴される場合もあるが、たいていは疑惑止まりでやり過ごすことが多い。与野党を問わず、政治家は権力と利権を手に入れる。
 企業の経営者の中には、悪名高い人だったり、ブラック企業の経営者だったりしても、応報を受けることなく地位と財産を築く人がいる。悪党でも勝ち組になる人は、少なからずいるのが現実。

 データとしての根拠はないが、因果応報で応報を受ける割合は、ざっくりの想像で約1〜2割くらいではないだろうか?
 つまり、8〜9割の悪党は、応報を受けることなく生きながらえるということ。

 小中高の学校時代を思い出してみてほしい。
 昔からイジメはあったが、いじめっ子はその後の人生で応報を受けたかというと、そんなことはなくて、過去にイジメたことなんて忘れて、普通に人生を歩んでいる人がほとんどのはずだ。
 1クラスで、イジメに加担、もしくは傍観していた人は、10人前後はいただろう。1学年が3クラスとすれば30人。中学の3学年であれば、合計90人。
 彼らは因果応報の適用を受けたか?
 ほとんど受けていないと思うよ。因果応報の法則は、適用率が低いんだ。

 オリンピックで某音楽家の過去のイジメが問題になったが、結果的に応報を受けることにはなったが、それ以前は順風満帆な人生だったわけだ。もしバレなければ、もっと大きな地位と成果を得られただろう。そこは紙一重ではある。

 こういう不愉快な人間が、一定数いるのは事実。
 私の周りにもいる。妻の勤めている会社内でのパワハラだ。
 彼らに共通しているのは、自分の行いに対して良し悪しの自覚がないことだ。差別やイジメが悪いことだという認識が、まったくないのだ。だから、反省もしないし、後悔もしない。悪いことをしたという自覚も意識もないから、因果応報の法則は通用しない。

 彼らが悔い改めることは、おそらくないだろう。
 良心のない者に、良心を期待するのは間違っているからだ。

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