海洋惑星にも生命誕生の可能性

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深い海に覆われた惑星……つまり、陸地がほとんどなく全球が海の惑星でも、生命誕生に必要な気候の安定が可能な場合がある。……というシミュレーション研究。

深い海に覆われた惑星にも生命誕生の可能性 – アストロアーツ

系外惑星の進化のシミュレーション研究から、深い海に覆われた惑星でも生命が育まれる可能性が示された。こうした惑星では気候が安定しないため、生命の進化に適さないというこれまでの見方に反するものだ。

(中略)

それらの幸運な惑星は、主星からほどよい距離にあり、ほどよい量の炭素が存在し、地殻から大量のミネラル分や元素が海に溶け込むことがないので、大気中の炭素が吸収されずにすむ。最初から十分に水があり、炭素は大気と海の間でのみ循環している。適度な濃度なら、これで十分安定した気候を保てるのだ。

太陽系内でも、木星の衛星エウロパには、氷の下に海が広がっていると考えられているので、海洋惑星ともいえる。ただ、表面が氷に覆われているのだが。その氷原下の海に生命の可能性もあるとされる。

地球のようなハビタブルゾーンにある惑星で、全球が海洋の惑星に生命が誕生して進化すれば、海洋性知的生命体にまで進化するかもしれない。

イルカ(©Pixabay)

イルカ(©Pixabay)

地球のイルカ類は高い知能を持っているが、イルカは地上で進化したほ乳類が、海に戻って適応した海洋生物だ。
だが、形態としてのイルカは海洋性知的生命体として、ひとつの解ではある。魚類のサメは、海中のみで進化したが、イルカとの類似性が最適化の形を示している。

イルカの出てくるSF小説というと、デイヴィッド・ブリンの「スタータイド・ライジング 」を思い出す。

デイヴィッド・ブリンは、私の好きなSF作家ベスト5のひとり。多大な影響を受けている。一連の作品は、夢中になって読んだ。
最近、新作は書いていないようだが、科学番組のコメンテーターとして出演していたりする。

系外惑星の海洋性知的生命体がいるとすれば、イルカのような姿かもしれない。海の中で文明を築いていれば、機械文明ではないだろうね。海の外、惑星の外に対する好奇心というのも芽生えないかもしれない。まして、宇宙船を造ることもなかろう。

そんな文明があったとしても、地球から存在を知ることも接触を図ることもできない。
想像するだけの世界だ。

……と、そんな妄想を始めると、物語の断片がチラチラと浮かんでは消える。
メモってはおくが、作品として陽の目を見ることはないかもね(^_^)。

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