ジェットコースターも?…過剰な感染対策

ジェットコースターも?…過剰な感染対策

経済活動が再開されたものの、一部で感染対策と称する意味不明な対策が行われている。
どこまですればいいのかの基準が曖昧なのだろう。
過剰というか、やりすぎの対策が見受けられる。
学校でのフェイスシールド着用もそうだが、根拠のない妄想ではなく、エビデンスをちゃんと示そうよ。

アホらしいと思ったのは、ジェットコースターについて。

USJ、8日再開…ジェットコースター“絶叫控えて”、お化け屋敷はソーシャルディスタンス― スポニチ Sponichi Annex 社会

“関西の雄”も動きだしたテーマパーク業界。ウィズコロナ時代の遊び方は大きく変わろうとしてる。その流れを生んだのは東日本・西日本遊園地協会などが策定したガイドラインだ。ジェットコースターの乗客に対しマスク着用を求め「大声での発声を控えるように促す」、着ぐるみは「来場者に触れることのないよう留意する」などと明記した。USJや東京ディズニーリゾートの運営会社も賛同。全国的に浸透し始めている。関東圏のテーマパークの現場スタッフは「来場者の主な目的はストレス発散や非日常を楽しむこと。絶叫禁止を強要はできない」と実情を語りつつ「感染者を出さないことが最優先。アトラクションを利用する際は注意喚起や1席ずつ距離を空けて着席などリスク軽減に努めている」とした。

ジェットコースターで、マスク着用は許容範囲だとして、絶叫するなとか席を空けるとか、無意味なのにもほどがある。

飛沫を飛ばさないためのマスクなのだから、絶叫してもマスクをしていれば飛沫は防止できるはずだ。マスクはそのためのものなのだから。マスクの効果にも疑問はあるが、いちおうマスクで防げるという設定ではないか。

席を空けるソーシャルディスタンシングは、おもに密室の場合であり、屋外で、しかも高速で走るジェットコースターは、換気うんぬんをいうものではないし、空気が滞留するわけでもない。

もし、そうしなければいけないという判断なら、実証実験をして、ジェットコースターにはどういう条件下で感染リスクがあるのか証明して欲しい。屋内の密室の条件を、ジェットコースターに当てはめるのは間違い。それは妄想の類いだ。

余談だが、「ソーシャルディスタンス」ではなく「ソーシャルディスタンシング」である。
「ソーシャルディスタンス」は「社会的隔離」という意味にも受け取られ、人種差別や経済的格差などの差別的な意味を含む言葉だとして、WHOは「ソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)」もしくは「フィジカルディスタンシング(物理的距離の確保)」と呼ぶように奨励している。

distancingはdistanceの現在分詞だが、distancingは「距離を取る」というように、能動的な意味合いになる。

判断基準を求めるなら、満員電車を基準にすべき。

朝夕のラッシュ時には、以前のように満員電車に戻っているが、電車では席を1つずつ空けるなどの対策は取られていない。

換気のために窓を少し開けていたりもするが、満員電車で換気できるのは限定的。特に、座席に座っている人たちのいる低い空間の空気は滞留していることが、「富岳」のシミュレーションで証明されている。

有効な換気対策をするなら、窓は全開しなくてはいけない。
ただし、一部の電車では、開けられない窓のところもあるが、そういうところは窓をぶち破るか、開けられる窓に交換すべきである。

以前、電車は消毒していないと書いたが、現在は2日に1回程度の頻度で、つり革や手摺りを消毒しているという。
それでは不十分だろう。
消毒が有効なのは、消毒後から数時間くらい。山手線なら1周分くらいだろう。1時間で、何十人〜何百人という人が触れるものなのだから、1時間おきくらいに消毒しなくては、実質的な意味はない。飲食店は、お客が入れ替わるたびに消毒しているではないか。

自己防衛するのなら、アルコール除菌ウェットティッシュを持参して、つり革や手摺りを握る前に、自分で拭くしかない。しかし、そこまでやってる人は、あまり見かけない。むしろ、鉄道会社が除菌ウェットティッシュを配布して、自分で拭くように促す方が理にかなっている。

今日も、通勤時の電車は満員電車だった。
座席は全部埋まっているし、立っている人たちも肩が接するほど密接していた。
電車は、なぜ乗車人数を制限しないのか?
それをやってしまうと、電車に乗れない人があふれてしまうからだ。

満員電車を許容するのなら、満員電車に準ずる条件のところも許容すべきである。

電車は満員でもいいけど、ジェットコースターはダメ……というのは、理屈が通らない。
いろいろと対策をするのはいいが、一貫性のある基準を明確にする必要がある。
無意味なこと、過剰なことが多すぎる。

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