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 次世代DVD規格として、BDとHD-DVDがシェア争いをしているが、現状ではBDに有利というのは、すでに書いた。
 Yahoo!で、これから買う人に対して、どちらを買うかというアンケートを取っている。
 結果は、まだ様子見ということで、拮抗しているようだ。
 ↓以下参照。

 プレーヤーについては、すでにPS3を持っていれば、再生は可能なので、BDユーザーはかなりの数だろう。その点、HD-DVDは不利な状況だ。
 どちらになるかは、ソフトのラインナップに左右されるが、現状の容量は中途半端という感もある。

 次世代を通り越して、次々世代DVDの方が魅力的であることはたしかだ。
 その記事が、やや古いが以下の記事。
asahi.com:日立、次々世代光ディスクへ向けた新たな信号処理技術を開発 – 日刊工業新聞ニュース – デジタル

 日立製作所は次世代DVD規格のブルーレイ・ディスク(BD)やHD―DVDに代わる次々世代光ディスクに向けた信号処理技術を開発した。熱を利用して微小な光スポットを生成する「超解像」と呼ばれる方式で、最大の課題だった再生時の信号誤りを低減し、実用化にめどをつけた。記録容量はBDに比べて1層当たり4倍の100ギガバイト(ギガは10億)まで向上が見込める。記録層を5層重ねれば、CDサイズ1枚で500ギガバイトの大容量光ディスクが実現可能であることも検証した。次世代DVDのさらに先を見据えた“ポストBD”の有力候補として、早ければ2011年の実用化を目指す。

 成果は米国で開かれている光記録に関する国際学会「オプティカルデータストレージ」で22日(現地)に発表する。

 次世代DVD規格をめぐり争うBDとHD―DVDの1層当たりの記憶容量は現行製品でそれぞれ25ギガバイトと15ギガバイト。記録層を重ねて記録密度を増やす多層化技術で将来は8層まで積層できる見通しだが、それでも200ギガバイトが限界といわれる。

 これまで光ディスクの大容量化は記録再生に用いる半導体レーザー光源のスポットを小さくし、記録密度を向上させることで進展してきた。ただこの光スポットはレーザーの波長と集光レンズの性能で決まるため、物理的な壁があった。

 この課題を解決する超解像は光スポットの内部にさらに微小な高温領域のスポットを作り、中心部の光学特性だけを変化させる技術。これで光の物理限界を超える微小なスポットを読み出すことができる。しかし超解像方式は信号の誤り率が高いうえ、超解像膜が光を吸収しやすいため多層化しにくい難点がある。

 日立はこれまで培ってきた超解像方式の多層化技術に、雑音を取り除いて信号の誤り率を低減する新開発の回路を組み合わせた。再生信号から超解像信号の妨げとなる低温領域の低周波信号を取り除き、さらに超解像状態を作り出す高温領域を選択的に取り出すことに成功。これで誤り率を現行の光ディスクと同等の実用レベルまで減らすことができた。

 これに関連すると思われるのが、次の記事だ。
Yahoo!ニュース – 産経新聞 – ハイビジョンの16倍! 超高精細の映像システム開発へ

 総務省は、現行のハイビジョン放送よりもはるかに精細で、臨場感のある映像システムの研究開発に乗り出すことを決めた。平成20~23年度の4年間に約20億円を投じ、NHKなど放送局や電機、通信業界などと実用化を進め、日本発の技術として世界への普及をも視野に国際標準化を目指す。平成20年度予算の概算要求に、初年度約5億円を盛り込む方針。

 同省が実現を目指すのは、ハイビジョン規格(1080×1920画素)と比べて、縦、横の画素数がそれぞれ4倍、全体で16倍も高精細な映像を、撮影、伝送、表示できるシステムだ。こうした超高精細映像の撮影カメラや送受信機器が普及すれば、「近寄っても粗が目立たなくなるなど、画質が格段に向上する」(放送技術課)という。民間と協力し、25年ごろまでに実現にこぎつけたい意向だ。
 このうち伝送システムでは、放送と通信の連携・融合を視野に、双方が利用できる仕組みとする。放送では衛星放送を想定、「超高精細映像が持つ膨大なデータ量を、送信時に圧縮する技術の確立が大きなテーマ」(同)となるという。
 一方、通信分野では、高速通信網や高性能の受信機がすべての家庭に備わっているわけではないため、通信速度や受信機器の状況に合わせて伝送できる柔軟な技術が必要になる。
 新技術の恩恵を受けるのは放送業界や通信業界だけではなく、各方面への波及効果も大きい。例えば医療分野では、超高精細映像によって、治療や手術への支援が飛躍的に向上する。家庭でも、ハイビジョンを上回る美しい映像を記録できるビデオカメラの登場で、より感動的なシーンを楽しめる。さらに将来は、立体映像を駆使した臨場感あふれる映像にも応用したい考えだ。

 こうなってくると、次々世代DVDでないと、容量が足りないだろう。
 この規格……仮に、ハイビジョン4倍なので、「4×HV」……は6年後、次々世代DVDが4年後。
 その時期的なタイミングが、それほどずれていないことを考えると、次々世代DVDの規格は5年後には視野に入ってきそうだ。
 BDもHD-DVDも、一過性の規格かもしれない。

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