次世代DVDは、BD(ブルーレイディスク)に流れが加速しているのかと思えば……。
HD-DVDもまだまだ追い上げる気のようだ。
NIKKEI NET(日経ネット):米国 ニュース -アメリカ関連のニュースを速報
【ロサンゼルス=猪瀬聖】米映画大手のパラマウント・ピクチャーズは20日、次世代DVDの対立する2規格のうち、東芝などが推進する「HD-DVD」方式を単独採用すると発表した。これまで並行して採用していた「ブルーレイ・ディスク(BD)」方式からは撤退することになり、ソニーなどBD陣営に打撃となりそうだ。
これで規格争いのカギを握る米映画大手6社のうち、HD-DVD単独支持がパラマウントとユニバーサル・ピクチャーズの2社、BD単独支持がソニー・ピクチャーズエンタテインメントなど3社、両規格支持がワーナー・ブラザーズの1社となり、どちらの規格が最終的に市場で生き残るかは一段と不透明になってきた。
現状のシェアでは、BDが圧倒的なのだが、この時点でのパラマウントの方向転換はなんなのだろう?……というのが率直な感想。
これにはアメリカでのDVD機器の利用者ニーズの違いがあるようだ。
日本では録画もできるレコーダーが主流だが、アメリカでは再生専用のプレイヤーが主流だという。アメリカでのプレイヤーに限っていうと、HD-DVDが優勢らしい。
とはいえ、HD-DVDは東芝が孤軍奮闘している状況で、レコーダー、プレイヤーとも選択肢は限られている。
加えてソフトとしてのタイトル数も、BDが圧倒している。
日本国内では、BD機が91.3%でHD機の8.7%と、BDが圧勝している。
かつてのベータvsVHSのときは、ベータが白旗を揚げたというよりは、衰退して消滅した。今回も当面は共存するのだろう。ただし、決着は意外と早く着きそうではあるが。