マーガリンとバター。
 どちらが好きで、どちらを多く食べているだろうか?
 どこの家の冷蔵庫にも、どちらか、あるいは両方が入っているだろう、マーガリンとバターの攻防が繰り広げられている。

窪田順生の時事日想:なぜ“バターみたいなマーガリン”が増えているのか (1/5) – Business Media 誠

 昨年、品薄になったバターがようやくちょこちょこと市場に出回り始めた。スーパーの棚に並ぶやすぐに売り切れて、「お一人様1個でお願いします」という張り紙もされている。

 農林水産省は「猛暑や離農で乳牛が減って、牛乳優先でやっているもんで……」なんて釈明をしているが、こうも見事にバターだけが市場から消えたのは、関税割当制度に基づく「統制経済」の舵(かじ)取りを誤ったという“人災”の側面もある。

(中略)

食品安全委員会がマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングを名指しして、「食品に含まれるトランス脂肪酸に係る食品健康影響評価情報に関する調査」の報告書を公表したのである。

 ご存じの方も多いと思うが、トランス脂肪酸には他の脂肪酸よりも心臓疾患に影響を与えるというデータがあり、その人体への有害さゆえ、「食べるプラスチック」などと言う人たちもいて、規制をしている国も多い。このトランス脂肪酸がマーガリン類やショートニングは他の食品と比較しても多いのだ。

 マーガリンというと、学校給食時代の「不味い」イメージがつきまとう。世代的なものではあるが、子ども時代に食べた悪しき記憶は、トラウマでさえある。
 「マーガリン VS. バター」といっても、両方作っているメーカーもあるので、どちらがシェアを握るかの戦いでもある。外国産のバターに高い関税がかけられているとはいえ、そもそも近所のスーパーにはほとんど並んでいなくて、デパ地下や専門店のようなところに行かないとお目にかかれない。昨年のバター不足は、「バターが足りなくなる」というニュースがきっかけで、消費者が殺到したことで生じた。いわば、ミニパニックだったと思う。
 普段、それほどバターを消費しているわけでもなく、たまに食べるトーストにバターを塗るくらいだったら、1個あれば1ヶ月はもつ。毎食の料理でバターを使う人は少数派だろう。

 私は、マーガリンに対してあまりいいイメージがないので、わが家はバター派だ。
 毎日の料理は私が作るが、夕食のメニューはもとより、おやつとしてのパンケーキや蒸しパンにもバターをよく使う。
 バターはバターでも、カルピスバターだ(^_^)。

カルピスバター無塩 450g 【冷凍配送品】 ※お一人様1個限り
カルピスバター無塩 450g 【冷凍配送品】 
※お一人様1個限り


 カルピスバターは普通のバターよりも生産量が少ないので割高だが、一度食べたらもう普通のバターには戻れない。そのまま食べてもチーズのように美味しいし、トーストにつければ格段に美味しくなる。ケーキ屋さんでも使われるが、お菓子作りに使えば、風味やコクが増し、美味しくなる。
 料理では、オムライスの卵を焼くときや、肉や魚をソテーするときに使うと美味しい。わが家にはなくてはならない食材になっている。
 以前は、一度の注文で4~5個まとめて注文し、冷凍してストックしていたのだが、最近はまとめ買いができなくなった。バター不足のあおりで、カルピスバターも不足しているからだ。わが家のバター消費量は、1個を半月ほどで使ってしまうので、常時ストックしておく必要がある。
 上記に例として挙げたカルピスバターは業務用のものだが、これは近所の店舗では扱っていないので、通販で買うしかなく、送料を考えると数個まとめて買う方がお得だった。しかし、1人1個に限定されているので、複数の店舗で1個ずつ買わなければいけないのが現状だ。

 また、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が悪玉とされているのだが……
 これまでにもいろいろな食品で、あれが悪い、これが悪いと「悪玉」が指摘され、健康志向が右に左に振られてきた。そんなことをいっていたら、食べるものがなくなってしまう。
 マーガリンばっかり食べてる人はいないだろうし、スナック菓子(ショートニングが使われるもの)ばかり食べるのは不健康だろう。
 トランス脂肪酸の健康に及ぼす影響がいわれ出したのは、ここ10年くらいのことなので、まだまだ未解明なことも多いように思う。

 かつて、悪玉のひとつに挙げられていた「コレステロール」だが、最近の研究で否定的な報告が出てきた。

CNN.co.jp : コレステロール摂取の心配は不要、米指針で新見解

米厚生省と農務省が5年ごとに発行している米国人の食生活に関するガイドラインの改訂に向けて、専門家でつくる諮問委員会が「コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素とは見なさない」とする見解をまとめた。

(中略)

コレステロールはこれまで50年以上の間、米心臓協会なども警告の対象としてきた。しかしクリーブランドクリニックの心臓血管専門医、スティーブン・ニッセン氏によれば、「飽和脂肪とコレステロールを制限しなければならないという考え方のために、米国人はバランスの取れた食事から糖分の多い食事へと移り、食べる量が増えてさらに太った」という。

 油っぽい食べものや卵で、「コレステロールが……」と騒いでいたのは、なんだったのか?……といいたくなってしまう。
 飽食の時代で、食べものに不自由しないがゆえの矛盾だともいえる。トランス脂肪酸には心臓病のリスクを高める一方で、もしかしたら、ある種のトランス脂肪酸は別の疾患を抑制する効果があるかもしれない。いまところ、悪影響だけが報告されているようだが。
 一言にトランス脂肪酸といっても、分子の組み合わせで多様な種類があるということで、問題のあるトランス脂肪酸の種類を特定する必要がありそう。

食品総合研究所 :トランス脂肪酸/Q&A

トランス脂肪酸には様々な種類があり、全てのトランス脂肪酸を食事から除くことは,栄養価の高い貴重な食品をも排除することになるので、現実的な考え方ではありません。

 いずれにしても、バランスの取れた食事を心がけることだね。
 多くの人が、食べすぎだし、偏食していると思う。
 1日の摂取カロリーは……
「1日に必要な推定エネルギー必要量」日本医師会
 ……によると、成人男性で2000kcal前後とされているのだが、2000kcalの食事は、3食に分けたとしてもけっこなボリュームだ。それだけ食ってたら、そりゃ太るよ(^_^)。
 ちなみに、カロリーに代わる単位として「ジュール」が提唱されたりしたが、依然としてカロリーが主流だね。

 健康や食品に対することには多くの人が敏感だから、マーガリンかバターかの攻防は、マーガリンにとってはやや不利な状況とはいえるかもしれない。

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