朝イチで検証された「素材別マスク効果」

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今朝(2021年2月15日)の、NHK「朝イチ」の冒頭で、独自に検証した「素材別マスク効果」の結果を発表していた。その記事は、まだネット上には出ていないようなので、記憶の範囲内でコメントする。

最近、二重マスクが流行りつつあるようだが、アメリカのCDCが効果ありと発表したことに端を発する。
しかしなー……と思う。
以前、CDCは「新型コロナは空気感染する」と発表したものの、その後撤回していた。以来、空気感染説は禁句になったようだ。

空気感染とはいわないが、「マイクロ飛沫」だとか「エアロゾル感染」だとか、違う言い回しがされている。
いやいや、それって空気感染を別の表現にしているだけでしょ?(^_^)b
どうやら空気感染と呼ぶことに不都合があるらしい。

で、素材別マスク効果については、CDCの見解や富岳のシミュレーションでも取り上げられていたが、今回の朝イチの検証は、実際の使用時を想定して行ったという。
その結果が以下。

素材別マスク効果

「素材別マスク効果」TV画面よりキャプチャ

各機関の複数行われた検証の中で、一番厳しい評価になっている。
動物実験やコンピュータシミュレーションは、条件として理想的な設定をしているから、理論値としてもっともよい数値になる。いわば、ベストエフォート(最大の結果を得られるよう努力する)だね。

マスク着用の実態は、顔の形にピッタリと隙間なく密着することは無理で、程度の差はあれど隙間は生じる。徹底を呼びかけても、徹底することが不可能といってもいい。

この実験の結果からいえば、「予防策として、布マスクとウレタンマスクは意味なし!」と断言してもいい。
しかし、この表を示しながらも、アナウンサーは「無駄です」とはいわなかった。
そこでお茶を濁すから、効果のないウレタンマスクが蔓延するんだと思うけどなー。

昨年末から年初にかけての感染拡大の一因は、意味のないマスクが増えたことも関係していると思う。そういう意味では、ウレタンマスクを製造販売しているメーカーは、感染を助長させた陰の立て役者だともいえそうだ。

そして、今度は二重マスクだ。
それで感染を防げるなら、ワクチンはなくてもいいわけだ。
みんなが二重マスクをすれば、新型コロナは終息できる……めでたしめでたし、となる。
しかし、そうはならないだろう。

二重マスクでも防げない理由のひとつが、「目」が無防備なことだ。
マイクロ飛沫だろうがエアロゾルだろうが、顔に浴びれば目にも入る。目は鼻や口と同様に、粘膜が露出している。感染症の検疫官がN95マスクに防護服、そしてゴーグルをつけるのは、目を守るためだ。目が無防備であれば、いくらマスクを二重にしても穴が空いたバケツで水を汲むようなもの。ダダ漏れなのだ。

私が当初から提案しているように、徹底した予防対策とは以下である。
最強のウイルス感染対策装備とは(2020年2月6日付)
最強のウイルス感染対策装備とは

「感染対策の徹底」とは、こういうのをいう。

二重マスクが流行ると、ますます血中酸素濃度が下がり、免疫力の弱る人が増えそうなのが心配。
防御のつもりが、自身を弱体化していることにも気がつかないと。

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