いつかくる大地震。
それが明日なのか、100年後かの違い。
大災害や大事故が起こると、「想定外」の言葉が発せられる。
そもそも、想定外だから大災害や大事故になるのであって、具体的に想定されていれば、ある程度は被害を最小限にできる……という矛盾。

東日本大震災や熊本地震の発生前に、誰も「想定」していなかったかというと、警告を発していた人はいた。
ただ、多くの人は、その警告を受けとめていなかったから、結果的に「想定外」になった。

はたして、以下の記事は警告なのだろうか?

GW10連休が危険と専門家 「令和」は巨大地震で始まるのか|日刊ゲンダイDIGITAL

「3月上旬まで、頻繁に揺れを観測していた、和歌山県、三重県周辺で地震がピタリと止まりました。南海トラフの巨大地震で大規模被害が想定されるエリアです」(立命館大の高橋学教授=災害リスクマネジメント)

(中略)

「こちらは逆に3月下旬から急激に揺れ始めました。2011年の東日本大震災の震源地で地震が起きているのです。海溝型の大規模な地震の後には、海溝の外側を震源とするアウターライズ地震が起こることがあります。04年のスマトラ島沖地震(M9・1)でも、8年後にアウターライズ地震(M8・6)が発生しています。東北地方でも、もう一度、大きな地震と津波が発生する恐れがあります」(高橋教授)

日刊ゲンダイや週刊誌は、この手のあおり記事をよく載せる。
たいていは空振りに終わるから、警告を発したことにはならなかった。
いつかは起きるから、嘘を書いているわけではないが、そのいつかが今度のGWかどうかという話。

今年から来年の始めにかけて、予想される大地震が発生すると、来年のオリンピックが吹っ飛ぶだろうね。
どこで発生するかも問題だが、首都圏を襲うと日本そのものが傾く。

先日テレビで放映された『風立ちぬ』では、関東大震災のシーンが出てくるが、あれが再び起きる可能性もあるわけだ。余談だが、この映画の一番の見せ場は地震のシーンだと思う。

いつかは起きると誰もが思っているが、すぐには起きないとも思っている。というより、起きて欲しくないと思っている。
だから、もし発生すると……

「まさか!」

……となる。
これが想定外だ。

予想していても想定外という矛盾。
まさか「今」起こるとは思っていなかった「想定外」

地震「予測」研究、岐路に 時期、規模の特定は知見不足 「危険性提唱」十分伝わらず 「どこでも起こりうる」警鐘|【西日本新聞】

 「熊本地震後、しばらく立ち直れなかった」。九州大の清水洋教授(火山・地震学)は語る。熊本地震を想定し、啓発活動に力を入れていたつもりだったが、それがほとんど伝わらなかったと感じたためだ。

(中略)

熊本地震の発生後、被災者の多くは「熊本に地震がくるとは思わなかった」と口にした。清水教授は「啓発活動をやった意味があったのだろうか」と無力感に苦しんだという。

たぶん、同じようなことは繰り返されるのだろう。
いつ起こったとしても、「想定外」であることに変わりはない。

というわけで、GWは無事にやり過ごせることを祈ろう。

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