子どもや若者が起こす事件が起きると、必ずといっていいほどゲームやネット、あるいはマンガやアニメが原因だと、まことしやかにいわれてきた。
 だが、その因果関係がきちんと調査されたことはなかったように思う。悪者探しで、対象となる子どもが夢中になっているものがゲームだった場合に、ゲームが原因だと短絡的に決めつけられてきた。
 それについての、調査が行われたようだ。
「ゲームは子供の社会性をはぐくむ」米社会調査機関が報告書発表(産経新聞) – Yahoo!ニュース

「やりかたしだいでは子供はテレビゲームによって社会性をはぐくむ」。テレビゲームに熱中しすぎると社会性のない大人に育つという俗説とは逆の調査結果が16日、米国の社会調査で定評のあるピュー・リサーチセンター(ワシントン)から発表された。

 前々から書いていることだが、たまたま事件を起こした子どもがゲームに熱中していただけであって、大部分の子どもは同じゲームをしても問題など起こしたりはしない。
 もし、本当にゲームが原因だったら、ミリオンセラーのゲームをしていれば、100万人単位で子どもたちが問題を起こすことになってしまう。そんな実態など存在しない。
 ゲーム原因説は、マスコミが誇大に取り上げることで生じた、肥大したイメージによるバーチャルでしかない。

 たとえるなら、飲酒と同じだ。
 たいていの人が、多少の酒は飲む。飲み会で飲み過ぎることだってあるだろう。だが、飲酒によって、アルコール中毒になる人や交通事故を起こす人は、飲酒人口の一部だ。
 参考までに↓
アルコール依存症 – Wikipedia

日本の飲酒人口は6,000万人程度と言われているが、このうちアルコール依存症の患者は230万人程度であると言われている。飲酒者の26人に1人がアルコール依存症という計算になり、精神疾患の中でも罹患率が高く、各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある病気であるとも言える。

 飲酒に比べたら、ゲームによる害はもっと少ないように思う。
 飲酒は適量であれば体にも良いとされるが、度を過ぎれば体を壊す。
 ゲームだって同じだろう。
 そんなことはわかりきったことだが、ゲームは過剰に悪者にされる。
 感情論や印象論だけで、良し悪しを判断されることが原因だ。
 ゲーム害悪論やタバコ害悪論は出てくるが、飲酒害悪論はあまり出てこない。タバコについての記事があると、喫煙者に罵詈雑言を浴びせるコメントがたくさん出てくるが、飲酒に関してはそんなことはない。飲酒はタバコに劣らず害が多いと思うのだが……。
 それらの温度差は、作られたイメージによるものだろう。
 ゲームも適量に……ということだね。

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