「世間を欺いた6つの科学イカサマ」として、過去に起こった有名な事例を紹介した記事。
こうした事例が世間をにぎわすのは、「科学」という冠を被せられ、科学的であることが免罪符のように勘違いされてしまうからだ。
世間を欺いた6つの科学イカサマ | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版サイト
撮影された生き物は、ビッグフットの着ぐるみを来た人間だろうというのが大方の見方であるが、その正体が明らかになるのはいつなのか、そもそも正体が明かされることがあるのかはわからない。多くの古典的なイカサマは、懐疑的な人々によって見破られたり、当事者が嘘を告白したりして終息している。
もちろん、だからといって、この世界から小さな謎が1つもなくなってしまったことにはならない。
ビッグフットやそれに類する大型類人猿の目撃談や探索は、いまも根強く続いている。存在を証明するためには、実物の捕獲しかなく、それが生体であれ死体であれ、捕らえられるまで伝説やロマンとして語り継がれるのだろう。
ピルトダウン人化石は、科学不正事例としても取り上げられるが、20世紀になってからの最初の科学イカサマとされている。その化石を誰が作ったのか、わかっていないというのもミステリー。
ネッシーは誰もが知っている事例だ。
錯覚や嘘が大半だとされるが、それでも多くの人を魅了したのは、あのような恐竜が「もし、いたら」という、ロマンや願望があったからだろう。大規模な調査も行われたが、発見にはいたらず、伝説は伝説として残ることになった。
カーディフの巨人は、ちょっとマイナーな話題だが、イカサマというよりイタズラの類だ。情報化社会ではなかった1869年という時代背景が、事を大きくしたと思われる。
タスマニアセイウチモドキは知らなかった。
エイプリルフールのネタは、昨今では恒例行事になっている。新聞が発端となったというのが、ネットのない時代ならではの騒ぎだね。
オバケダイオウイカ は、つい最近の話題。この手のイタズラや偽造は日常茶飯事になっている。たいていはすぐにバレるが、時々、まことしやかにマスメディアが取り上げることもある。虚実入り乱れているネット文化ならではの現象だ。
取り上げられたのが「6つ」というのが、数として落ち着かないな(^_^)。
やっぱ、7つでしょ。世界7不思議とか、七つの大罪とか、ラッキーセブンとか。
7つめに、「STAP細胞」はどうだろう?
数十年後に過去を振り返るという設定で、7つめの記事を書いてみる。
STAP細胞 |
出典: http://www.47news.jp/47topics/e/249959.php
2014年1月、万能細胞の画期的な研究が発表され、世界中の注目を集めた。当初、ノーベル賞候補ともいわれ、若い女性研究者であることが話題性に拍車をかけた。
しかし、論文発表後まもなく、ねつ造疑惑が発覚。ネット上で論文の疑問点が次々と検証されることとなり、研究者の過去の論文疑惑にまで発展。
結果、わずか6ヶ月後には論文を撤回し、事実上、研究不正であったことを認めた。不名誉なことに、STAP細胞は「世界三大研究不正の一つ」として数えられることとなった。
この事例で特徴的だったのは、ネット社会が早々に疑惑を証明したことだった。いわゆる集合知が、良い方向に働いた事例でもあった。
後年、稚拙な論文がいかにして世紀の発見といわれるほど騒がれたのかについて、様々な論考が行われた。科学が科学であるための教訓として、今日でも教材とされている。
【補足】
▼STAP細胞の発表当時の記事は、こんな感じだった。
1年前のことだが、なんだか懐かしい(^^;)