阪神百貨店のクラスターの原因は?

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阪神百貨店のクラスターの原因は?

デパートでのクラスター発生が確認されたのは、長崎市(2021/1/5)に続く2例目だと思う。
規模としては今回の阪神百貨店の方が大きい。
従業員にクラスターが発生したから追跡できているんだが、来店した客だと追跡は困難だと思われる。

梅田の阪神百貨店のクラスター 感染者は115人に | 関西のニュース | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ

クラスターが発生した大阪梅田の阪神百貨店で、新たに18人の感染が判明し、感染者は計115人となりました。

(中略)

クラスターの原因は分かっていません。

エイチ・ツー・オーリテイリングは「対策を強化していたにもかかわらず、多くの感染者が出たことに驚愕している。換気の強化やPCR検査の実施、科学的な調査などを進め、全館の営業再開に向けて全力で取り組む」としています。

クラスターの原因は分かっていません。」というが、食中毒などと違って、原因を追跡できる痕跡が残りにくいから、特定はほぼ無理。
なぜなら、ウイルスの生存時間が短いから。

新型コロナウイルス感染症に対する感染管理 / 国立感染症研究所

  • 現時点で判明している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の残存期間としては、エアロゾル では 3 時間まで、プラスチックやステンレスの表面では 72 時間まで、というものがある。銅の表 面では 4 時間以降、段ボールの表面では 24 時間以降は生存が確認されなかった。

最大72時間(3日)だが、7月26日の最初の確認から、すでに8日が経過していて、今からでは痕跡は辿れない。エアロゾルだと3時間以内だ。
3日以内に、現場検証したのかどうか?
してないだろうな。そういう調査をする前提がないから。
むしろ、消毒して痕跡を消してしまったのではないかと思う。

対策を強化していた」というのが盲点だと思うね。
その対策の前提に「空気感染」は考慮に入っていないだろうから。

日本では、いまだに空気感染を公言する医師や専門家がほとんどいないため、空気感染を前提とした対策が検討されていない。
だから、従来の対策をいくら強化しても、決定的なところに穴が空くことになる。

つい先日も、空気感染を補完する発表がされていた。

“デルタ株「水ぼうそう」と同程度の感染力か” 米CDC内部資料 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

アメリカのCDC=疾病対策センターが変異ウイルスの「デルタ株」について、「水ぼうそう」と同じ程度の感染力の可能性があるとする内部資料をまとめていたことが分かりました。

(中略)

内部資料では、デルタ株の感染力について1人の患者が平均5人から9.5人程度に感染させる可能性があるとしていて、従来のウイルスの平均1.5人から3.5人程度に比べ高くなっていると推定しています。

また、感染力が極めて強いとされる水ぼうそうの場合は、1人の患者から平均8.5人程度に感染させるとしたうえで、デルタ株は「水ぼうそうと同程度の感染力」の可能性があるとしています。

COVID-19に対する認識を改めた方がいい。
「水ぼうそう」や「麻疹」と同じ、空気感染する感染症だと。

では、対策はどうするか?
デルタ株はすれ違っただけで感染か?」で書いたように、麻疹の対策を基本にする必要がある。

多少なりとも対策として効果がありそうなのが、「最強のウイルス感染対策装備とは」(2020年2月6日付)で提案した装備だ。
最強のウイルス感染対策装備とは

昨年の2月の投稿記事だが、この装備は今でも有効だろう。このときから私は空気感染を想定していた。

対策の強化といいつつ、効果がほとんどないウレタンマスクは放置だし、満員電車も放置。
空気感染を前提にすれば、ソーシャルディスタンシングは最低でも3メートルは必要だ。
そうした対策をしなければ、「やってます感」だけの対策に終わってしまう。

何度もいうが、まず、空気感染を公認すること

そうしないと、有効な対策は打ち出せない。

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