わからずじまいの“謎の白い物体”

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風船か、UF0か、いや気球ではないか?……と、注目を集めた「空に浮かぶ白い物体」
すでに見えなくなってしまったそうだが、結局、なんだったのか不明のまま。

宮城県の上空に浮かぶ謎の白い物体…気球?誰が?何のために? ヘリコプターで接近を試みると

青空に浮かぶ、白くて丸い謎の物体。6月17日朝早くから宮城県内各地で目撃されました。さらには福島や山形でも目撃されたこの物体。果たして、その正体は…。

画像を拾っておく。

謎の白い物体

謎の白い物体

謎の白い物体(真下から)

謎の白い物体(真下から)

気球であることは、ほぼ間違いないが、これほどまん丸な気球は形状が珍しい。
また、真下からのアングルで見ると、太陽電池パネルがあるのがはっきりとわかる。

Googleの気球を使ってインターネットを提供する「Project Loon」との説も出ていたが、気球の形状は涙滴型で、あきらかに違う。
ただし、気球が吊り下げているものに類似性はある。

Project Loon

Project Loonの気球

まん丸の気球としては、「NASAスーパープレッシャーバルーン」というのがあった。

形状としては、これが近いかな。

テレビ局も謎の物体をカメラで撮っているが、謎だ、謎だと騒ぐだけでなくて、謎の解明につながるデータを収集して欲しかったものだ。

第1に、物体の高度を測る。
三角測量すれば、物体の高度を算出できる。2地点から、物体の方位と仰角を計れば、高度がわかる。中学校で習っただろうが(^^)。
そのくらいの機転を利かせて欲しいもの。
正確な角度を出すためには六分儀が必要だが、それがなくても三脚に据えた撮影カメラの仰角から、だいたいの角度は出せる。

旅客機から撮影された映像も出ていたが、高度1万メートルより高かったことはわかっている。
数万メートル高度で、肉眼で見えるということは、気球の直径はかなり大きいことになる。

第2に、物体の見かけの大きさを測る。
見かけの大きさとは、視角のこと。
これについては、撮影した写真や映像からも算出できる。使用したカメラの機種とレンズのスペックがわかれば、写っている物体の視角は導き出せる。

前述の高度と視角がわかれば、物体の大きさが計算できる。
肉眼で識別できていたことを考えると、視角は0.1度以上あったと思われる。

第3に、超望遠レンズで撮影した人はいなかったのか?
野鳥や航空写真を一眼レフで撮るマニアであれば、800mmの望遠レンズを持ってる人も少なくない。800mmに2倍のコンバージョンレンズをかませれば、1600mmだ。
そんなカメラで撮影すれば、もっと鮮明な写真が撮れたはず。

あるいは天体望遠鏡を向けるのも方法だ。
宮城県にだって、大砲レンズを持っているカメラマニアはいるだろうに。

仮定から試算してみると……
(仮定1)高度は20000メートル
(仮定2)視角は、0.1度
(仮定からの推定)気球の大きさは、直径約35メートル
……となる。

海外からの飛行物であることは間違いないようなので、たまたま流されてきたものであるとしても、領空侵犯になるのではないか?
自衛隊のスクランブルをかけてもいい事例のようにも思える(^_^)b

とりあえず、GoogleとNASAに問い合わせてみれば?

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