日韓関係と煽り運転の類似性

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日韓関係と煽り運転の類似性

悪質な煽り運転の映像が、テレビで頻繁に流れていた。
たしかにひどい。
あの凶暴性はかなり異常だ。

玉川徹氏、相次ぐ白い車のあおり運転に「異常性を感じる」羽鳥アナ「今までとまったく違う」 : スポーツ報知

 13日に同番組では10日の常磐道で起きたあおり運転を、ドライブレコーダーの映像を交え特集。映像には後方から猛スピードで追い抜いた後、急停車や蛇行運転などのあおり運転の様子が映されていた。さらに、後方の車を強制停止させると、運転手の男性が詰め寄り運転席に座る男性の顔を殴打。殴られた男性は「口とあごを切って歯がガタガタに…。額もアザができたり…」と語り、防御した指は腫れ上がっていた。あおり運転をしていた車は、複数場所で危険運転していたことも明らかになった。

(中略)

コメンテーターで同局の玉川徹氏は「常識的じゃないというところをこえて僕には異常性を感じるので、そういう部分を含めて捜査して欲しい」と提言していた。

あの映像を見ていて、その異常性に胸くそ悪くなるが、別の問題で同様のことを感じることがある。

それは韓国の反日発言や反日運動だ。

連日報道される反日運動を読んだり見たりしても、その異常性に嫌悪感を感じる。
両者のメンタリティというか性質には類似性がある。

  1. 私たちが常識、良識だと思っていることが相手には通じない。
  2. とにかく高圧的で攻撃的。
  3. 理性的なコミュニケーションが成立しない。
  4. 相手は自分が正しい、正義だと思っている。
  5. 価値観の共有ができない。

同番組の玉川徹氏は、日韓関係について、以下のように発言しているのだが……

玉川徹氏、日韓関係の悪化に「喜んでいるのはネトウヨだけ」 : スポーツ報知

コメンテーターで同局の玉川徹氏(56)は現在の状況に「お互いの国益に反していると思います」と見解を示し、「韓国が困っているだけで、日本は困ってないってないなんて事を言う人もいるかもしれないけれども、一部のネトウヨ(ネット右翼)みたいな人はすごく気持ちいいのかもしれないけど、そういう人にあおられた事によって一般の人の感情まで悪化して、6割、7割の人がこれでいいんだって風に思っている状況になっている」と危惧した。

国益とはなにか?」という定義が明確じゃないね。
経済的なことなのか、国としての名誉の問題なのか。

国益(こくえき)とは – コトバンク

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

「国家的利益」ともいう。このことばは、近代国家が形成されるなかで用いられるようになり、「国家の名誉」「公共の利益」などの同義語としても用いられ、ときにはその概念の至上命令的な性質を強調するために「死活的利益」vital interestともよばれた。国益は、ある国家が行動するうえでの目的といえるが、外交政策の適合性や妥当性を説明・評価するために、さらには政策を正当化、非難、提案する手段として用いられる。

しかし、国家の利益を定義するという本質的なあいまいさに加えて、国民がかならずしも一致して国益を善とみなすことはなくなったこと、国の内外の領域で追求される価値が一致しなくなったこと、さらにその内外の境界線が不明確になったことなどによって、国益の定義がますますむずかしくなっている。また、相互依存の深化によってグローバリズムといった志向が登場するなかで、単一の国家の利益を追求することは不適切かつ不可能になりつつあるといえる。

じつのところ、「国益」という言葉は、いかようにも解釈できる曖昧さと危うさを含んでいる。
異なる2つの方針があり、どちらが国益に利するかを決めるとき、多数決で決めるとすれば、多数派の方針が国益になる。

そういう考えかたでいえば、韓国への制裁は世論調査では過半数が支持している。
つまり、国益には反していないとも定義できる。

韓国側の立場に立てば、反日、日本製品不買運動は、過半数を超える国民に支持されているのだろうから、韓国にとっての国益に利する対応なわけだ。

日韓の対立は、双方の国益と国益の対立でもある。

玉川徹氏の意見は、むしろ少数派であり、氏のいうネトウヨは多数派の国民を指していることになる。
そもそも「国益」という言葉を持ち出してはいけないんだ。
国益は、多数派の利益でもあり、政治的な意味合いが強い。

日韓関係を改善したいという意向ならば、国益うんぬんでは逆効果だ。
それこそ、煽り運転の犯人のように、気に入らないヤツをボコボコにするのが、国益に利することにもなってしまう。
その最たるものが戦争だ。

異常な煽り運転の犯人に対しては、厳しい意見、厳しい対応、厳罰を求めることに、大多数の人は賛同している。コメンテーターの中には、ボロクソに批判していた人もいた。あの犯人を擁護するのは、弁護を依頼された弁護人くらいだろう。

しかし、異常な韓国の発言や対応については、意見が割れる。
韓国に対して厳しい対処を望み、今までは甘すぎたという人たち。
一方、これほどまでにコケにされ、難癖つけられ、信頼を裏切られていても、寛容に受けとめよと諭す人たちがいる。

異常な発言や行動をする人は、自分が異常である自覚がない。
正常と異常の境界線がないからだ。

国も同じ。
異常であっても異常の自覚がないから、独裁国家などの異常な国になる。

政権交代が起きない日本も、やや異常な方向に進みつつある。それでも、言いたいことはいえる自由が、まだあるだけ正常だ。嫌韓発言も親韓発言も共存できている。

だが、韓国はさらに異常の領域に踏み込んでいる。韓国が深刻なのは、言論の自由が事実上封殺され、親日発言はできない。そこが異常なのだが。

日韓関係と煽り運転の類似性。
個人と国という違いはあるものの、この嫌悪感は同じなんだよね。

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