「フォー・オール・マンカインド」シーズン4|Apple TV+

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 「もしも」の世界線で繰り広げられた、宇宙開発史のSFドラマ「フォー・オール・マンカ(以下、FAM)」シーズン4を見終えた。
 月から火星へと舞台が移ってのシーズン4だったが、なかなかに濃い内容だった。

「フォー・オール・マンカインド」シーズン4

 上のスクショのようなシーンはCGだろうが、基地内や宇宙船内はセットなので、その作り込みは映画並みに充実していた。そこで手を抜くと安っぽくなってしまうので、かなりハイレベルのドラマになっていた。

 「もしも」の世界ではあるが、アポロ計画が頓挫せずに進んでいたら、今ごろはこうなっていたかもしれない世界。
 そこに魅了される。
 現実の宇宙開発は、月への再挑戦が活発化しているものの、人間が月に再上陸するのは容易ではなく、計画は遅れ気味。失われた経験と時間は、簡単には取り戻せそうにない。

 まして、火星となると、ますます困難な状況だ。
 FAMでは技術革新がすさまじく、核融合エンジンが実用化されている。ここが重要なポイントで、火星までの飛行時間をいかに短縮するかの課題だ。そのための核融合エンジンであり、これがあればと火星が最接近する約2年周期を待たずに、火星への飛行が可能になる。

 FAMの世界では、ソ連が崩壊せず、北朝鮮が宇宙開発で頭角を現す設定になっている。火星一番乗りを競っていたが、なんと北朝鮮が一番乗りだったというサプライズ(シーズン3)もあった。
 この展開は、金正恩が喜びそうだ。火星基地内には北朝鮮クルーもいて、彼らの居住スペースは北朝鮮領という扱いだ。国家間の政治的な思惑が、火星にも持ちこまれている。それがドラマに緊張感をもたらしてもいる。

 ゴルディロックスと名付けられた、資源小惑星(イリジウムを豊富に含む)を捕獲するのがストーリーの柱になっていた。その捕獲方法が、小惑星に宇宙船をつけ、エンジンで軌道を変えるというもの。これを可能にするのも核融合エンジンだ。
 そのへんの解説は、番外編の「ビデオタイムライン」で紹介されている。

 主人公のエドワード・ボールドウィンが言った台詞。
「火星は故郷なんだ」
 これには、ジーンときた。
 現実世界でそんな日が来るのは、たぶん今世紀中には無理っぽい。
 スペースX社のイーロン・マスク氏は、マジで火星を目指しているが、現状の化学燃料ではスピードか遅すぎて往復に何年もかかってしまう。最接近時にしか飛べないからだ。

 スリリングな展開だったシーズン4は、とりあえず希望がある終わり方になっていた。次シーズンに続く的な、中途半端な終わり方ではないので、これが最終シーズンなのかもしれない。

 シーズン5のは正式発表されていないが、可能性は高そうだ。
 以下、関連ネタ情報。

For All Mankind Season 5 Seemingly Confirms 1 OG Character's Return Despite New Time Jump

TV Lineのインタビューで、ネディヴィとウォルパートはエド・ボールドウィン(キナマン)のシーズン5復帰を認めたようだ。は珍しいことではないが、二人はエドの運命は早い段階で決まったと説明した。彼らは、視聴者がある結果を期待し始めるかもしれないこと、そしてオリジナルキャラクターの何人かが終わりに近づいている可能性があることを認めた。

(中略)

『For All Mankind』シーズン4のフィナーレでゴルディロックスをめぐる対立がエスカレートする中、マーゴ・マディソン(シュミット)が逮捕された。NASAのシャットダウン指令を再開させ、小惑星が火星に向かうルートを変更させた責任を取るためだ。が2012年に進むため、この先どうなるかは不明だが、マーゴは自分の決断に満足しているようで、アレイダ・ローズを守り、イリーナ・モロゾワに対して重要な姿勢をとっている。このエピソードでは、採掘が継続されることも明かされ、視聴者はクズネツォフ・ステーションを覗くことができた。このエンディングについてネディヴィは、『For All Mankind』シーズン5では火星を再訪し、おそらくもっと多くのことが描かれるだろうと説明した。

 続くとすれば、次シーズンはゴルディロックスに建設された採掘基地「クズネツォフ・ステーション」がメインになりそうだ。
 欲をいえば、火星のその先、木星まで行ってほしいものだ。木星を舞台とするなら、イオとかガニメデとかエウロパにが降り立つのもいいなー。そうなると、物語上の時代は50年とか100年先になりそうだけど。

 とりあえず、シーズン5が制作されることを期待しよう。

 

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