暗黒と神秘の骨(シーズン2)|Netflix

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 ダークファンタジーのドラマシリーズ『暗黒と神秘の骨』のシーズン2を一気見した。
 原作小説のあるドラマだが、奇妙な世界設定になっている。

暗黒と神秘の骨 – Wikipedia

機関銃や蒸気機関車と魔法が混在する、中世と近代が入り混じる世界を舞台とし、人名や地名や設定などはスラヴ文化から多くを借りる。ラヴカ王国は、怪物ヴォルクラが人々を襲う「影溜まり」と呼ばれる超自然的な領域で東西に分断されている。ラヴカには各々が特定の魔法をふるう「魔法師グリーシャの騎士団」が存在する。一般人は第1軍を、グリーシャは第2軍を構成する。主人公のアリーナ・スターコフは、すべての国民が受けなければならないグリーシャの判別試験を避けてきたが、「影溜まり」に対抗できる、「太陽の召喚者」と呼ばれる伝説的なグリーシャであることが判明する。

 Wikipediaの解説にあるように、中世的な魔法と近代的テクノロジーが混在している。それはファッションにも出ていて、違和感を生んでいた。そこが面白いといえばそうなのだが、居心地の悪さにもなっているように思う。
 ファンタジーではあるが、どこかスチームパンク的な感覚もある。

 魔法でなんでもできてしまうと、機械文明は発達しにくいんだよね。機械に頼る必然性が薄れるから。この世界では、グリーシャの呼ばれる魔法を使える人々が多くいるので、余計に機械の必要性がなくなる。

 主人公のアリーナと、悪の敵ボスのキリガンとの戦いがストーリーの柱になっているが、そこに第三者的にギャング「クロウ」のリーダーのカズが関与する。このカズの立ち位置が微妙で、イメージ的にキリガンと被っているために、物語の焦点がぼやけている感じがした。見た目が悪役っぽいのも一因。

暗黒と神秘の骨

 シーズン1と2で比べると、シーズン1の方が面白かった。謎が多く、不思議な世界観を創り出していたからだ。シーズン2になると、悪のキリガンとの対決になっていくので、バトル要素が増えた。新兵器が登場したりで、それなりに工夫はあるものの、神秘性は乏しくなってしまった。

 バトルが多くなったシーズン2での、バトルにいまいち迫力がなかった。魔法以外の兵士たちの戦いもあるのだが、戦う人数が少なく、軍隊同士の戦いとしては規模が小さかった。そのへんも盛り上がりに欠けた。予算的な問題かもしれないが、盛り上がるはずの戦いで、盛り上がらないのは致命的。

 最後は善のアリーナが勝って、ほぼハーピーエンド。それはお約束ではあるが、幕切れはあっけなかった。
 ラストのラストで、まだ完全に決着していないことが示唆されたが……。どうやら、今度はアリーナが道を踏み外すかもしれないという匂わせで終わった。

 しかし、本シリーズはシーズン2で終了が確定しているので、続きはない。

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