2018年サッカーW杯アジア2次予選の組み合わせが決まった。
その組み合わせを見て、アジアはサッカー以外の部分で大変だなーと思った。
2018年FIFAワールドカップ・アジア2次予選組み合わせ抽選会 | サッカー | 実況 | スポーツナビ
この組み合わせについて、セルジオさんが噛みついていた(^_^)
【セルジオ越後の天国と地獄】2次予選にスリルはない。判断材料にもならない“消化リーグ”だ | サッカーダイジェストWeb
他のグループを見てもそうだけど、2次予選はいわば“消化リーグ”だ。各グループの1位と2位を予想すれば、だいたいみんな当てられるんじゃないかな。それだけ実力差がはっきりしている。サプライズなんてないだろうね。
改めて感じるのは、これがアジアのレベルということ。各グループから突破が予想される2か国を除いたら、世界に対抗できる国は皆無と言っていい。競争原理の乏しさを感じるよ。
(中略)
そのハリルホジッチ監督が先日、Jリーグの合同実行委員会に出席したようだね。報道によれば、レフェリーの判定基準や、選手たちの球際の勝負弱さなど、いろいろと“注文”をつけたようだけど、こうした行動からも、彼は日本のサッカーについてまだまだ知らないことが多くて、一生懸命に勉強している姿が見て取れるね。
現役の代表監督がこの委員会に出席したのは初めてのことだったらしいけど、今回の件は代表監督に与えられている仕事の管轄外のような気がしてならない。例えるなら、プロ野球の名球会の人がチームのキャンプに出向いて、いきなり選手にバッティングを教えるようなものじゃないかな。
いつにもまして、くどいくらいの噛みつきだね。
批判するのが日本サッカーのためとセルジオさんはいうけれども、これはちょっと言いすぎ。批判というより、悪口に見える。よっぽどハリルホジッチ監督が嫌いなのか、気に入らないんだな。
たとえ話として、野球の話を出したのもまずいね。これじゃ、張本氏がカズを批判したのと同じ無神経さだよ。サッカーはサッカー、野球は野球。悪しき例として比べるのは、双方に対して失礼なこと。
アジアのレベルが低いことは事実。だからといって、大会のレギュレーションとして2次予選から戦わなければいけないから、否が応でも試合をしなくてはならない。それがダメだというのなら、アジアの予選のあり方から変えなくてはいけない。FIFAランクがシードの条件にもなっているから、FIFAランクでアジア上位8チームは2次予選免除とか、そういうルールを導入するとかね。よほどのことがない限り、この8チームが2次予選で落ちることはないわけで、最終予選から参戦でもいいはずだ。
問題提起をするのなら、そこの部分だ。
組み合わせ表を見ればわかるとおり、対戦国の多くがFIFAランク100位以下。それはレベルが低いことの証でもあるが、それらの国はいわゆる強豪国と親善試合を組むことが難しい現実を抱えてもいる。
日本と同組のシリアとアフガニスタンは、ISISやタリバンなどとの紛争地域でもある。戦時下にある国へ、親善試合に来てくれる国はないだろう。また、紛争地域の国と対戦しなくてはいけない予選というのも、アジアとアフリカと東ヨーロッパのウクライナくらいだ。
シリアとアフガニスタンについては、第三国で試合が行われる可能性があるとの報道もある。シリアで試合をすると、ISISの格好の標的になりかねない。
アジアで戦う日本は、サッカー以外のところで苦戦を強いられる。地球を半周するくらいの移動距離があったり、気候が砂漠地帯だったり熱帯だったり、時差が8時間もあったりする。ピッチがボコボコの荒れ地であることは珍しくなく、治安がよくない国も多い。そういう意味では、ヨーロッパのチームはサッカー環境に恵まれている。
日本と対戦するチームは、アジアでの強豪国である日本との対戦に価値があると表明している。
セルジオさんは常々いっているではないか。格上の強豪国と対戦しなくては、レベルアップにはならないと。アジアの弱小国にとっても事情は同じで、この予選で日本と当たることは意義のあることなのだと思う。
日本から見た強豪国とは、相手から見たら日本は弱小国である。強豪国がさらなるレベルアップをしたいと考えていたら、日本と対戦することのメリットは乏しい。アジアの2次予選を意味がないと断じてしまうと、日本が希望する強豪国との対戦も、相手にとっては意味がないことになる。
それでは、あまりに不毛だ。だから、相手が格下だからと、見下した物言いはすべきじゃない。それは品性の問題。
「彼は日本のサッカーについてまだまだ知らないことが多くて、一生懸命に勉強している姿が見て取れるね。」
……というのは、当たり前だろ。むしろ、勉強してくれない方が困るわけで、監督の姿勢は評価できる。外から見た方が、問題点や改善すべき方向性がよく見えるというのはある。日本人だったらいいにくいことを、ズバズバいってくれるのは、ありがたいことだ。それを批判するのはおかしい。
セルジオさんがどんなに口うるさくJリーグや協会を批判しても、これまであまり効果はなかったように思う。だが、代表監督がこのような発言をすると影響力は大きい。ただ、これは諸刃の剣で、Jリーグとの確執を生じさせるリスクもある。どちらに転ぶかはわからないが、外圧に弱い日本人だから、ハリルホジッチ監督の指摘を受け入れるかもしれない。
ハリルホジッチ監督が指摘したようなことは、これまでもセルジオさんがいってきたことで、なぜそこに噛みつくのかわからない。「よくいった」と称賛するところじゃないのかな?
厳しい批判や批評は必要だけど、悪口ではダメ。
批判や批評は、論理的かつ説得力のある根拠(データ)を示さないとダメ。
感情論や印象論では、普通のファンの愚痴と大差ない。
今回のセルジオさんの記事は、喝! だよ(^_^)。
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