批判が続く「報ステ・炎上PR動画」

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謝罪および削除されたPR動画「こいつ報ステみてるな」について、批判記事が治まらないようだ。
件の動画が公式には削除されているので、見ていない人は「どんな動画たったんだろう?」と取り残され状態。
批判記事は、見られない動画について論じている。
報道ステーション よる9時54分 月~金 テレビ朝日「報ステ」2021年新PR30秒

→ 関連記事「報道ステーションはバカな女性が見るもの?
見てない人は、以下をご覧あれ。

そして、番組OBだという方の記事が興味深い。

報ステ「炎上PR動画」関係者が明かした制作過程と怒り | FRIDAYデジタル

「ウェブで流すPR動画の話ですので、地上波で放送する番組とは別だという考えです。ですから、番組で謝罪はしませんでした」

24日の報道ステーション放送終了後の反省会で、プロデューサーは番組スタッフに「番組内で謝罪・説明をしなかったこと」に関してこのような趣旨の説明を行った。スタッフの間からは怒りや落胆の声が上がった。

「番組で説明するべきではなかったのか」という質問に「自分もそのつもりだったが、結果的にはオンエアでは触れない決断になった」とプロデューサーは釈明。「結局はプロデューサーレベルでは決められず、上からの圧力がかかったのだな…」とスタッフルームの空気は重く沈んだという。

(中略)

PR動画の制作を担当したのは、年齢30代前半の男性スタッフ。仕事ができると評判だが、女性スタッフの間からは「ちょっと人を下に見ている感じもする人物」という声もあるという。 彼が担当となってweb用のPR動画を作っていることは、番組のデスククラスも誰も知らなかったようで、内容を知っていたのは番組上層部の10人くらいだったようだ。

そして、報道のトップでもPRについて知っている人物と、何も聞かされていなかった人物がいたようだ。「一部の人間だけで進められたプロジェクト」という印象で、現場のスタッフたちも、一体なぜあんなPR動画が知らないうちに作られていたのか、「背景も理由もよくわからないのが一番納得がいかない」という声が上がっている。

そして「少なくとも上層部が内容を見てオッケーを出したはずではあるので、なぜあんな動画を見て問題だと感じなかったのか」「女性スタッフも見ているのに、危機管理が働かなかったのはなぜなのか」と疑問に思う関係者もいる。

動画の内容も問題だろうが、テレ朝内の問答無用の上意下達体制や、異論を封じる強権体制の方が問題のような気がする。まるで、中国共産党のようだ。

言いたいことがいえない、真摯に対応しようとする人たちが口を封じられる、自浄能力がない、ほとぼりが冷めるまでだんまりを決め込む……等々、組織内のしがらみに縛られている社員たちが気の毒になってくる。

しかし結局、不満や納得のいかないことがあっても、上司からの命令には逆らえず、沈黙してしまう。それがサラリーマンの宿命といえばそうなのだが、これはパワハラの一種ではないのか?

「ウェブと番組は別」との言い訳は、政治家が不祥事を起こしたときに、「秘書がやったこと」と言い訳するのと同列のレベルだね。
報道では「それは詭弁だ!」とかなんとかいいつつ、もっと追求するのがテレビ局のやってきたことではなかったか?
自分たちが起こした不祥事は、さっさと逃げるとは卑怯だな(^^)

上からの命令に逆らって、報ステの番組内で問題動画について口を開く気概のある人はいなかった。それをやるとクビになるかもしれないから、おいそれとはできることではないのは理解できる。ただ、自分の保身のために口を閉ざしたのは事実。
これからは真相をはぐらかして保身的発言をする政治家や影響力のある肩書きを持つ人たちに対して、厳しい追及はできなくなってしまうのではないか?

自らを律することができなかったテレ朝は、報道機関としての誇りを捨ててしまったのかもしれないね。

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