一部で話題と顰蹙(ひんしゅく)をかっていた、フジテレビの「デジアナ」、杏梨ルネが退社するとか。
いや、退社っていうより、クビだろうけど。
フジ“デジアナ”杏梨ルネ 6月末で退社 今後は夢の“歌手”に(スポニチアネックス) – エンタメ – livedoor ニュース
フジテレビの“デジタルアナウンサー”杏梨ルネ(22)が6月いっぱいで同局を退社することになった。28日、千葉・幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議2」で発表された。
私のブログの過去記事で、「早々に消える」「来年まで首にならなければ」と書いていたのだが、予想通り寿命は短かった(笑)。
▼入社式の様子
参照▼
「デジタルアナウンサー」が微妙に”不気味の谷”
「杏梨ルネ」を逆提案する
プロ棋士に勝ったパソコンのように、数百台のパソコンでスパコン並みの処理能力を持たせれば、私が逆提案したようなリアルCGのデジアナでも、動かすことは可能だ。フジテレビにだって、数百台のパソコンはあるだろうに。
そこまでやる気がなかった、あるいはやるだけの技術力がなかった、ということかな。
デジタルキャラクターというアイデアは新しくもなんともないが、問題はどこまでクオリティを高められるかだ。予想を超えるようなクオリティを実現していれば、杏梨ルネは大ブレークしていたかもしれない。発想はよくても、出来が悪ければ意味がない。
今後の活動予定もあるようだが、自然消滅していくのは必至だね。
杏梨ルネは失敗に終わったが、「デジアナ」の発想自体は悪くない。
問題はクオリティだ。
デジアナとは思えないくらいのクオリティがあれば、それだけで話題になる。ボーカロイドの発声技術は高まっているので、より自然な人工音声は可能になっていく。
ロボット技術も発展してきているが、実体のあるロボットではなく、バーチャルなデジアナとして、いかに人間に近づけるかといった技術革新にはいろいろと応用価値がある。そういった技術革新をテレビ局が主導するのも「あり」だと思う。その実験の場として、テレビは適しているともいえる。
テレビはオワコンなどとも揶揄されるが、革新的なデジアナを産み出すことができれば、新たな可能性が開けるようにも思う。
そのくらいの意気込みというか、先見の明は欲しいところ。