ハリウッド映画では、実写とCGキャラクターが競演する作品は多い。「アバター」が金字塔的な作品となっているが、そのほかにもスタントでは無理なシーンにCGが使われたりしている。簡単に見破られてしまうCGもあるが、気がつかないところでCGだったりもする。

自動車のコマーシャルでは、CGが使われていることが多いのだが、それがCGだとはわからない。メカニカルなものはCGと相性が良くて、硬質なものの描写にはCGは適していた。
CGが苦手だったのは、生物的なもの。生物のCGとしては「ジュラシック・パーク」があった。ジュラシック・パークもシリーズが新しくなるほど、芸が細かくなった。

生身の人間をCGで表現すると、どこかに違和感が出てきて、それが「不気味の谷」といわれた。部分的なリアルさと、足りないリアルさが不自然さになってしまう。そのギャップを埋めるのが難しい。

しかし、このCGは限りなくギャップを埋めている。
今は亡きオードリー・ヘップバーンが、生きているかのようなCGとなって蘇っている。

もう人間いらないな…… フルCGで再現されたオードリー・ヘップバーンがリアルすぎる – ねとらぼ

 「ローマの休日」などで知られる名女優オードリー・ヘップバーン。1993年に亡くなった彼女の姿をフルCGで再現した動画がリアルすぎると話題になっています。

重箱の隅をつつけば、まばたきがちょっと嘘っぽいとか、表情の微妙な変化にヘップバーンらしさがないとか、いくつか挙げられるが、ここまで再現できると凄いとしかいえない。
見事なのはCGの完成度だけではなく、実写との合成が自然なことだ。
影と衣裳の布の質感が素晴らしい!

実写では当たり前のことなのだが、CGではこれが一番難しい。背景となる実写の立体感に合わせて影を作るのは、かなりのテクニックだ。背景までCGだったら簡単だが、実写との合成では、ずれると違和感の元になる。

何度も繰り返し見てしまった。
見るたびに細かいところまで表現されているのに驚かされる。
パーフェクトとはいわないが、99.9%完璧。

ショートムービーだからこのクオリティを保てたともいえるが、これで映画を作ってみて欲しい。
邦画でCGキャラの映画が、過去に何作か作られているが、いずれも不気味の谷の谷底が深かった。このCGヘップバーンは、不気味の谷ではなく、心地よい砂浜だ(笑)。

続編に期待してしまう。
次は、ビーチの水着姿で。
色っぽさを見たいからではあるが、「水」の表現を見たい。濡れた肌や髪、波飛沫を浴びる姿……など、CGとしては難易度が高いからだ。

杏梨ルネもここまでやれば、絶賛されただろうに(笑)。

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「杏梨ルネ」が番組に登場

杏梨ルネが低解像度CGキャラになったのは、「スマートフォンアプリや拡張現実(AR)などへコンテンツを応用する際、負荷が掛からないよう意図的に解像度を低くしている為」とのことなのだが、それは言い訳というか屁理屈だろう。

テレビ用、スマホ用、AR用と、使い分けはできるはずだし、それぞれのデバイスで可能な最高の品質を提供するのが本筋。最低の品質に合わせるなんて本末転倒だ。
CGヘップバーンに匹敵するようなバーチャル・アナウンサーが登場したら、フジテレビの評価も好転するのにね。お金の掛けどころが間違っているように思う。

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