2021年の東京オリンピックを、開催できるかどうかが問題になっているが……。
その最終判断の期限はいつなのか、まだ判然としない。
北半球は寒い季節になり、新型コロナは再拡大をしている現状では、少なくとも来年の春になるまでは流行は続くと予想される。例年のインフルエンザがそうであるように。
しかし、北半球が春になる頃には、南半球に冬が訪れるので、来年の4月頃には南半球での感染拡大が想定される。
堂々巡りだ。
内村の熱き2分間の言葉 五輪開催協力求め国民に異例の訴え「できないと思わないで」/スポーツ/デイリースポーツ online
来夏の東京五輪に向けた試金石と位置付けられた大会が無事に終了し、閉会式でのスピーチの途中。内村は切り出した。
「残念なのは日本の国民の皆さんで“五輪はできない”と考えている人が80%以上いること。“できない”じゃなく、“どうやったらできるか”を考えて、どうにかできるように考えを変えて欲しい」。
コロナの終息が見えない中、各種世論調査などでは中止と延期を合わせ、「来年の開催は無理」という声が8割を超えるものもある。それでも内村は「非常に難しいことであるのは承知の上なんですけど」と前置きした上で「国民の皆さんとアスリートが同じ気持ちでないと五輪はできない。どうにかできるやり方は必ずある。どうかできないと思わないでもらいたい」と、約2分間、穏やかな口調ながら心から人々へ訴えかけた。
オリンピックを目指してきたアスリートにとっては、檜舞台だし、そこに人生をかけているのもわかる。
とはいうものの、新型コロナはオリンピックの意義を問い直しているようにも思う。
世界中から選手と観客を集めて行う、4年に1度のスポーツの祭典は、今の時代に本当に必要なのか?
開催地は莫大な資金を投じ、各種関連施設を建設し、ときには自然を破壊し、大会が終わったら多くは負の遺産になってしまう。オリンピックは商業イベントと化し、スポーツの祭典は看板にすぎず、実態は儲けるための興行でありスポンサーの広告の場となっている。
メダルを取るために、国によってはドーピングを行い、あるいは高額の報酬や待遇を約束して国の威信を背負わせる。アスリート・ファーストとは建前で、現実はマネー・ファーストになっていないか。
多くの競技を、ひとつの開催地に集めて、一斉に行うことの意義が薄れているのではないか?
競技ごとに世界大会は行われているのだから、選手たちの活躍の場がないわけではない。注目度が違うとはいうものの、それも一部の人気競技に限ってのことだろう。
「“五輪はできない”と考えている人が80%以上」というより、オリンピックの必要性を感じなくなっているのだと思う。特に、自国で開催する意義を感じない。
やるなら他の国でやって……というのが本音かな。見るだけならテレビで十分だしね。
巨額の税金を投入しているわけで、その財源があるなら、ほかに回せという気持ちもわかる。コロナ倒産やコロナ失業が増えてる現状だからね。
オリンピックを目標としてきた選手たちと、スポーツ観戦のコンテンツとしてしか見ていない一般人の感覚とは違って当たり前。
私個人は、オリンピックの競技の中ではサッカーくらいしか興味がないから、ほかの競技は見ないね。U23の大会なら、別にオリンピックでなくてもいい。
「新鮮味がなかったNスペのAI解析」にも関連するが、Nスペの番組中で、新型コロナの収束予測は2021年中というのが多かった。オリンピック前に収束する予想を出している専門家は少ない。
開催の有無を最終判断するタイムリミットは、2021年3月頃になるのかな。