上から目線の医者の言い分にカチンッ

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上から目線の医者の言い分にカチンッ

新型コロナウイルス感染症対策分科会が、緊急提言を発した。
「気が緩んでいる」という危機感からの提言のようなのだが、専門家や医者の物言いは、なぜか上から目線で国民をバカにしているように見える。

言葉は丁寧なのだが、どこか「バカな国民たち」と見下しているように思える。
こっちのひがみかもしれないが、「わしらのいうことをちゃんと聞け。このバカども」と叱られているようだ(^_^)b

まぁ、偉い先生方だし、エリートであることは確かだ。
いうことをきかない国民をバカにしたくもなるのだろう。
ありがたく拝聴する人もいるかもしれないが、上から目線であーしろこーしろと言われると、カチンッときたりもする。

例として5つの場面が挙げられている。

感染拡大の“減少要因”を“増加要因”が上回る可能性…政府の新型コロナ分科会が「5つのアクション」を緊急提言 【ABEMA TIMES】

■「感染リスクが高まる5つの場面」とは?

  1. 「飲酒を伴う懇親会等」…気分が高揚し、注意力が低下する。聴覚が鈍麻して大きな声になる。狭い空間に大人数が滞在する。回し飲みや箸の共有が感染リスクを高める。
  2. 「大人数や長時間に及ぶ飲食」…接待を伴う会食、深夜のはしご酒は、短時間の食事に比べてリスクが高まる。5人以上の会食では、大声になり、飛沫が飛びやすくなる。
  3. 「マスクなしでの会話」…昼カラオケ、車やバスの移動などにおいて、マスクなし・近距離で会話することで、飛沫が飛ぶ。
  4. 「狭い空間での共同生活」…長時間にわたり閉鎖空間になるため。寮やトイレなどの共用部分などでの感染が疑われる例が報告されている。
  5. 「居場所の切り替わり」…仕事中はしっかり対策をしていても、休憩時間に入ると気が緩み、休憩室、喫煙所などへと居場所が切り替わることでリスクが高まる。

共通項としては、「飛沫が飛ぶ」「マスクをしろ」ということのようだ。
分科会の先生方は、これらの対策が緩んでいるといいたいらしい。
だが、そうだろうか?
原因は違うところにあるのではないだろうか?

先生方は、朝の通勤ラッシュの時間に電車に乗ってはいないのだろう。現在は、新型コロナ以前の満員電車の状況に、ほぼ戻っている。テレワークは一時のブームで終わり、多くの人は通勤する日常に戻ったということだ。

マスク着用率は、99.9%といっていいくらい、ほぼ全員がしている。
ただし、「新鮮味がなかったNスペのAI解析」で書いたように、効果の乏しい布マスク・ウレタンマスクや安物の不織布マスクが多く、サージカルマスクに限定されているわけではない。
ここが第1の盲点。

第2の盲点は、上記の5つの場面で感染が広がっているのは、じつは「空気感染」しているからで、マスクは役に立っていない可能性があるということ。専門家諸氏は、頑なに空気感染を否定していて、空気感染を前提とした対策を提案していない。

空気感染を前提とすれば、マスクはサージカルマスクでも効果は期待できないからN95マスクを推奨しないといけなくなる。また、ソーシャルディスタンシングは3メートルではぜんぜん足りず、少なくとも10メートルの距離は必要になってくる。

そういう対策は、現実的には難しいから、あえて空気感染を否定しているのかもしれない。

私は前々から書いているが、満員電車ほど3密で感染リスクが高い環境はない。
換気をしていても、満員電車では空気が淀んでいるのを実感する。香水や汗臭い体臭が、ずっと漂っているからだ。

埼京線で、大宮から新宿までだと、最短で30分かかる。濃厚接触の条件は感染者と1m以内に15分以上だったと思うが、満員電車は人と人の距離と時間はこれに該当する。接触確認アプリのCOCOAは、これで濃厚接触判定するよね。

そんな状態が、毎日の通勤時に発生している。
空気感染していれば、これで感染しない方が不自然。

クラスターの発生が問題視されるが、クラスターは外から誰かがウイルスを持ちこんで発生しているのであって、クラスターの発生場所でウイルスが湧いてきたわけではない。
クラスターの発生ルーツ、1人目の感染者のウイルスはどこから来たのか?
そこが突きとめられていないし、謎なのだ。
それは電車かもしれないし、公衆トイレかもしれない。大元を突きとめないと、問題の解決には至らない。

以下の先生の言い分も、上から目線だなーと思う。

完全な集団免疫はまだないんだから今止めるために行動変容を ワクチンが今にも期待できそうなのだから / 中村ゆきつぐ

マスク、3密予防、手洗い、食事の時の会話、大声、本当今まで言ってきたことは変わりません。それをサボると増えてしまうんです。もう一度お願いします。

国民が「サボっている」と決めつけている。
どれだけサボっているのか、具体的な調査をして数字を示して欲しい。
1か月前までは90%が対策をしていたが、現在は50%に下がった……というのなら、「サボるな!」と叱るのもいいが、そうしたデータは出ていないのだ。

想像でものをいわないでくれ。

マスクに関しては、周囲を観察すればデータを取ることは可能だ。駅などに定点カメラを置いて、マスク着用率をカウントすればいい。
だれか、それをやっているのかね?
やっていないのなら、比較するデータが存在しないことになる。客観的なデータがなければ、緩んでいるかどうかを判別できない。

分科会の提言でも、そうしたデータは示されていない。
なんとなくの感覚と想像だけで、気が緩んでいるから感染者が増えていると、科学者とは思えない発言をしている。
科学であるなら、データと証拠を示せ。
根拠がない推論は、科学とはいわない。

専門家や医者のいうことが人々に響かないのは、その上から目線の物言いのせいだと思うよ。

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