定期的に読みに行っているコラムのページがある。
それが「日経BP net」のコラムページだ。
テレビでも馴染みのある、作家や評論家が執筆している。
私の主たる目当ては、立花隆氏のコラムだが、そのほかのコラムも欠かさず読んでいる。
そして、ここ数日に更新された2つの記事が、申し合わせたわけでもないだろうに、共通したキーワードで書かれていた。
それは、猪瀬直樹氏と田原総一朗氏の記事だ。
「猪瀬直樹」しがらみに捉われなければ正しい答が出せる – ビジネススタイル – nikkei BPnet
僕は、しがらみにとらわれることなく物事を見ることができる若い人たちは、きちんとした結論を出す力を持っていると思う。
世間では「官僚はダメだ」と言う。しかし、若い連中に関して言えば決してそんなことはない。大臣の答弁などを実際に書いているのは30代だし、資料をそろえてくれと頼んだら、20代後半の職員が一生懸命探して持って来てくれる。霞が関の20代、30代の連中は働き者だ。年齢を重ねて役職が上がっていくと、自分の出世やしがらみのために、目を曇らせる者が出てくるが……。
戦前の日本は、みなが軍国主義に侵されていたと思いがちだ。じつは、そんなことはない。戦前も、やはり30代の若い官僚・軍人は優秀だった。今回はその話をしてみたい。
「田原総一朗」争点なき参院選に絶望した財務省若手官僚からの電話 – ビジネススタイル – nikkei BPnet
先週、財務省の官僚だという27歳の青年から、田原さんに聞きたいことがあると僕の事務所に何度も電話があった。切実感があるなと感じたので、僕は彼の携帯に電話をかけた。
この参院選はいったい何なのか彼はいきなり「選挙というのはいったい何なんですか?」という。どういうことか聞くと、「今度の参議院選挙では、日本国にとって、あるいは国民にとって、大事なことは何一つ争点になっていない。どうでもいい問題ばかりが争点になっている。これはなぜなんでしょう」ということだった。
大事な問題とは、800兆円に及ぼうとする国債や地方債をどうやって処理するのかという問題。また、これからの人口減少社会にあたって日本の産業はどうすればいいのだろうという問題。2050年になると、日本の人口は4分の3になるといわれている。働く人口が10年で300万人、20年で600万人減ってしまう。
キーワードは、「若手の官僚」だ。
どちらも、国のいく末を憂い、危機感を持っている。
官僚というと、腹黒いイメージがつきまとうが、それはこれまでに起こした数々の事件のためだ。しかし、それは若手の官僚ではない。上層部にまで上り詰めた、腐った官僚である。
官僚が本来の職務と使命感を忘れてしまったために、今日の日本があるのだろう。
いっそのこと、腐り始めてしまった官僚は、「処分」してしまえばいいんだろうけどね。