某野球選手と某女性キャスターの不倫騒動。
 そのニュースが流れて、周囲の反応を観察していると、女性の方が非難される傾向にあった。
 案の定というか、社会は性的な問題に対して、女性には冷たく厳しい。
 それが日本だけの傾向かというと、海外でも似たり寄ったりだ。男女平等やジェンダーに敏感な欧米でも、こういう性的スキャンダルでは女性の方が攻撃される。

 コメントを書くことは控えていたのだが……
 以下の記事を読んで、気が変わった。
不倫処理に見える企業倫理:NBonline(日経ビジネス オンライン)

 男性は性衝動を抑止できない生き物で、女性は自由な性衝動で生きてはいけない生き物であるという、これぞ、ダブルスタンダード。これがある以上、どんな性犯罪でも男性はある種の免罪符を持ち、誘った女が悪い、となる。

 遙さんは、過去の記事でかなり辛辣に男性を批判しているので、今回の記事では女性キャスターを擁護するのかと思いきや……
 そうでもなかったのが意外だった。

 ある部分では擁護し、ある部分では女性キャスターの対応を批判していた。単純に擁護するかどうかの問題ではないが、結局、言わんとすることがぼやけてしまったように思う。

 今回のスキャンダルで解せないのは、当事者の処分の程度が、あまりに落差がありすぎることだろう。
 女性は降板……そして、すべての仕事から降ろされ失職したのに対して、男性は謝罪と髪の毛を短くしただけで、早々と現場復帰している。
 現場復帰させた理由も笑ってしまう。
「野球で結果を出せ」
 なんなの? それ。
 女性には、
「キャスターで結果を出せ」
 とは、なぜいわれないんだろう?

 不倫の良し悪しは別にして、男だろうが女だろうが、程度の差こそあれ性衝動はある。男性の方はその衝動を問題にされず、女性の方だけ問題にされるのはおかしな話だ。別に犯罪ではないが、どちらも同罪である。
 有名人だから私生活がネタにされてしまうが、野球選手やキャスターが聖人君子であるわけがない。女性が美人で知的であることが、不倫スキャンダルというギャップによって話題性が増している面もある。
 知的な女性……高学歴の女性ほど性欲も旺盛、という海外の調査結果があった。知的な女性=性欲はない……というイメージは必ずしも妥当とは言えない。

 「淫らな女性」「淫乱な人妻」……などといった表現はあるが、「淫らな男」「淫乱な人夫」という表現はしない。
 世間の女性のイメージは、性的に積極的にはなってはいけないと規定されているかのようだ。
 また、男性は電車で意図せず女性に接触しただけでも、痴漢の疑いをかけられてしまうが、逆の場合は問題にされない。痴漢は男の犯罪だとされているからだが、女性が男性のお尻を触ったとしても逆痴漢にはならないようだ。女性から男性へのセクハラも、最近では問題にされるようになったが、まだまだ「性衝動は男性だけもの」といった認識が優勢なのだろう。

 それはさておき、有名人である彼らの無防備ぶりに呆れてしまった。
 過去にもスクープされているわけだから、周囲に監視の目があるかもしれないことは容易に想像できるはずだ。それでも、軽率な行動を取ってしまうというのは、自覚がなさ過ぎだ。
 問題の本質は、彼らの危機管理能力がなかったことだともいえる。

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