うちは夫婦共働きなので、昼間はそれぞれの会社で仕事をしているから、一緒にいられるのは夜と休日だけだ。そのことについては、前にも書いた。
夫婦でも恋人でも、男と女の関係を維持していくためには、妥協と選択が求められることがある。
二者択一という単純な選択だけではないが、なにかを得るには代償もともなう。その代償を払っても、一緒にいたいと思うのが、良好な男女関係になるように思う。
と、以下のようなケースはどうだろう?
【1】仕事と俺とどちらを取るのか?:NBonline(日経ビジネス オンライン)
「仕事と俺とどちらを取るのか?」と、つき合っている彼に詰め寄られました。
(中略)
人を愛するということは、自分の幸せはさておいても、相手の幸せを願うことだと私は考えています。そうであるならば、相手がやりたいことを一生懸命応援してあげて、見守ってあげるのが本当の愛情ではないでしょうか。
解答者の結論は「男としてレベルが低い。別れることを考えよう。」ということだった。
コメント欄でも賛同意見が多かった。
そもそも「仕事」と「男」を、二者択一させるということ自体が間違ってるけどね。どっちも必要だろう?
設問を変えてみると……
「●●と俺とどちらを取るのか?」
●●に任意のものを入れる。
「お金」でもいいし「ペット」でもいいし、あるいは「別の男の名前」だったらどうだろう?
彼女には他にもつきあっている男がいたとしよう。
彼の名前は「渡辺」
「渡辺と俺とどちらを取るのか?」
彼女にとっては、渡辺も大切な人で、彼のことも好きだ。でも、もうひとりの彼のことも好きだ。
「俺」は彼女の幸せを考えて、「相手がやりたいことを一生懸命応援してあげて、見守ってあげる」のが愛情だと思った。
「いいよ、渡辺とつきあっても。君が幸せなら俺も幸せだから」
……と、いえるだろうか?(^_^)
比較対象が「仕事」か「俺」かだから、「男としてレベルが低い」といえるかもしれないが、仮に『男と女の二者択一問題の法則』というのを仮定する場合、選択の対象がなんであっても通用する解答にはならないだろう……と、意地悪に考えてしまった。
彼女に二者択一を迫った彼は、質問することを間違っていたのだ。
「一緒にいる時間をもっと作れないだろうか?」が言うべきことだった。
とはいえ、芸能人の結婚では、互いに忙しすぎてすれ違いになり、離婚、というケースが多いのも事実。真実はともかく、口実にはされている。
仕事が忙しすぎる人は、恋愛や結婚には期待しない方がいいのかもしれない。