おもちゃのネズミを放り投げると、猫たちが我先にと獲物に飛びつく。猫の狩猟本能だ。口でくわえたネズミを、誇らしげに持ってくることもある。獲物を捕ったことを自慢したいのか、もっと獲物を投げて欲しいのか。とにかく、見せにくるのだ。
 おもちゃのネズミだけが標的ではない。ときにはコンピュータのマウス、ライター、ボールペンなど、あらゆるものが獲物になる。それらを持ってきてくれるときはまだいいのだが、どこかに隠してしまうと始末が悪い。
「ここにあった○○知らない?」
 置いてあったはずのものが見あたらないと、たいていは猫がどこかに持ち去っている。
 大事なものは、猫の手の届かないところにしまう。
 それが教訓だ。

「ねぇねぇ、これ見て。かわいいでしょう」
 妻がなにやら買ったものを見せにくることがある。
 おまえは猫と一緒だな。新しいもの、珍しいものがあると、私に見せずにはいられないらしい。
 一緒に買い物に行くと、買う予定のないものを欲しがることは珍しくない。
 いわゆる衝動買い。
 以下の記事を読んで、うちの妻を思い出して苦笑してしまった。
Business Media 誠:郷好文の“うふふ”マーケティング:あなたの妻はなぜ衝動買いをするのか? (1/2)

 夫が帰宅すると、妻は玄関口でこう告げる。「ねえ今日、あるものを衝動買いしちゃったの!」。夫、一瞬身構え「いったい……何をだい?」。妻、ほほえみながら「ふるふるシェイカーのオレンジ味!」

 「ふるふるシェイカー」は、うちの妻もマイブームだ。昨日も買わされた(^_^;
 猫にもマイブームがある。あることに夢中になって、しばらくそれに執着するのだ。おもちゃのネズミも、新しいのを買うと夢中になるが、ボロボロになって飽きてしまうとぜんぜん見向きもしなくなる。そして、また新しいものを買ってあげると、しばらくは夢中になる。

 妻は猫的な性格のせいか、マイブームと飽きる周期がけっこうめまぐるしい。
「これ、好きだったろう?」
「いや、もう好きじゃない」
 と、ついこの前まで夢中になっていたのに、どうでもよくなっていることがよくある。
 そんな妻のマイブームの名残が、部屋のあちこちに転がっている。
 邪魔なのは健康器具。
 ダンベル、足踏みペダルのウォーキングマシンもどき、乗馬型健康器具、腹筋を押す手持ちの器具……等々。欲しくて買ったのに、あまり使うことなく粗大ゴミとなっている、あわれな商品たち。中には、使うのを一度も見たことがないものもある。
 買っただけで満足してしまったのだろう。
 それじゃ、おもちゃのネズミを取ってくる猫と同じだよ。

 すぐにマイブームが変わってしまう妻だが、猫好きだけは変わらない。
 というか、次から次に猫を保護してくるから、病院代や餌代がバカにならないのだが……。
 保護した猫は、里親会で新しい飼い主を捜すことになる。
 今現在、まだ生後数ヶ月の三毛猫が2匹いる。健康状態があまりよくなかったので、ただいまわが家で療養中である。だんだんと健康体になりつつあり、毛並みも綺麗になってきている。
 もう1匹、約1歳くらいの黒猫を保護していて、その子は今週末に里親会にデビューすることになっている。
●こちらに画像あり→「シッポの長い、半長毛の黒猫の女の子です
 心優しい飼い主が見つかればよいのだが。

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