「グーグーだって猫である」が映画化された。
観に行くかどうかはわからないが、もしかしたら観るかも……
その映画の記事を読んでいたら……
「サバ、朝ごはんにしよう」
麻子がいつものように話しかけるが、サバは冷たく動かなくなっていた。—
あらすじを読んでいて、この部分で目が潤んでしまった。
このあらすじにではない。
うちで飼っていた、今は亡き猫たちのことを思い出してしまったからだ。
彼らのことを思うと、今でも元気だった頃の姿が浮かぶ。
そして、最後を看取ったことも……
映画の良し悪しにかかわらず、観たらうちの猫たちのことに重ねて泣いてしまいそうだ。
うちで現在もっとも年寄りな猫の「プーちゃん」
プーちゃんは愛称だ。
もう、17歳になる。
まるまると太っていたのに、現在ではガリガリに痩せてしまった。ほとんど筋肉がなくなっているような状態だ。それでも元気に動いているから不思議だ。
衰えが著しいので、いつ天国に行ってしまってもおかしくない。
その兆候は、プーちゃんの臭いにある。
最近、体臭が変わって、臭くなってしまったのだ。
亡くなった猫たちも、死ぬ直前に同じような臭いになった。
死臭にも似た、鼻をつく臭いだ。まだかすかに臭うだけだが、体の代謝機能がますます衰えていることを物語っている。
その日は、近いのだと思う。
だが、不在のときに旅立たないでほしい。
最後は看取ってあげたいからだ……
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